概要
ポール・スミス(Paul Smith)はイギリスのファッションブランド。伝統とモダンを融合したスタイルで独自の地位を築いているデザイナー、ポール・スミス氏が手掛けている。
伊藤忠商事が1984年にライセンス契約を結び、伊藤忠グループのジョイックスコーポレーションが長年、メンズを販売してきた。ジョイックスコーポレーションは、「ポール・スミス」に加えて、「ポール・スミスコレクション」も展開している。
レディスについては、オンワードグループが、ポール・スミスの代名詞とも言える力強いカラー、プリント、シャープなテーラリングをシンプルかつダイレクトに反映したディフュージョンライン「PSポール・スミス」を販売している。
歴史
ポール・スミス(Paul Smith)は1970年に、デザイナーのポール・スミス氏がイギリス・ノッティンガムにショップを開いたのがスタート。
ポール・スミス氏は少年時代には自転車競技の選手を夢見ていたが事故により断念。その後、妻のポーリーン・デニア氏との出会いなど周囲の影響を受け、次第にアートに興味を持ち始めたことからファッションの世界に飛び込んだ。1970年、24歳でのときにショップをオープン。伝統的なテーラリングに現代的なひねりを融合した独自のデザインで、世界的に知られるブランドへと成長した。
日本ではジョイックスコーポレーションが1982年から販売を開始し、1990年からは「ポール・スミスコレクション」の販売もスタートさせた。ライセンス契約を結んでいる伊藤忠商事は、2005年末に英ポール・スミス社の株式40%を取得し、ポール・スミスのグローバル戦略をサポートしている。
デザイナーのポール・スミス氏は親日家として知られたびたび来日しており、2016年には、ノッティンガムでのブランド立ち上げから今日に至るまでの軌跡とポール・スミスの世界観を再現した「ポール・スミス展」が京都、東京、名古屋で開催された。
(2019年2月現在)