EUで最も厳格なサステナブルファイナンス開示規制(SFDR)Article 9投資家Collateral Goodからの出資。環境省が所管する官民ファンドの脱炭素化支援機構他、計4社からの投資
Synflux株式会社(シンフラックス 、以下Synflux|代表:川崎和也)は、Goldwin Play Earth Fundをリード投資家として、本ラウンドの2ndクロージングにあたり、Collateral Good、株式会社脱炭素化支援機構、サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ1号投資事業有限責任組合、株式会社サザビーリーグから、5度目の資金調達として合計2.7億円を調達いたしました。本ラウンドの合計調達額は5.2億円、当社の累計調達総額は7.4億円となります。

資金調達の目的
今回の出資により、当社は欧州の最前線におけるサステナビリティ政策およびESG投資に関する知見を取り込みながら、アパレル領域のエンタープライズ企業との連携を一層強化してまいります。とりわけ、OEM・ODMを含む上流サプライチェーンへの導入を目指して、「Algorithmic Couture」のグローバル市場における競争力の強化を図ってまいります。こうした取り組みを支える体制構築の一環として、国際的なサステナブルファッションの実務に強い関心を持ち、ESGおよび事業開発に取り組みたい人材の採用を強化します。政策とビジネスの交差点で事業を推進する意欲を持つ人材を迎え入れることで、グローバル展開をより確かなものにしていきます。
サステナブルファイナンス開示規制(SFDR)とは
SFDR(Sustainable Finance Disclosure Regulation:サステナブルファイナンス開示規則)は、EUで2021年3月施行された規制で、金融市場の透明性を高め、持続可能な投資を促進し、「グリーンウォッシング」(見せかけの環境配慮)を防ぐことを目的としています。Article 9に該当するファンドは、本格的にサステナブル投資を実践しているファンドを指し、「ダークグリーンファンド」とも呼ばれ、Collateral Goodが該当します。
投資家からのメッセージ
Collateral GoodMichael Kleindl
Founding Partner at Collateral Good

We are very pleased to partner with Synflux, its founders, and shareholders as they build a great company. Synflux’s approach to reducing textile waste while delivering immediate financial benefits to the brands adopting its solutions strongly aligns with the strategy of our Textile & Fashion Innovation fund. We are also proud to make our first investment in Japan.
私たちは、Synfluxおよびその創業者、株主の皆さまとともに、優れた企業を築いていけることを大変嬉しく思っています。Synfluxが展開する、繊維廃棄物の削減と、同社のソリューションを導入するブランドに対する即時的な経済的価値の創出を両立させるアプローチは、当社のTextile & Fashion Innovationファンドの戦略と強く合致しています。
また、本投資が当社にとって日本での初めての投資案件となることを誇りに思います。
株式会社脱炭素化支援機構(JICN)
事業推進第一部 部長(スタートアップ統括)
福井義高氏

世界の温室効果ガス排出量において大きな比率を占めるファッション業界に対して、衣服デザイン生成および型紙データの自動最適化により、ユーザーにとってコスト削減のメリットを提供しつつ、衣服製造に伴う廃棄物を極小化することを通じて温室効果ガスの削減に貢献されるSynflux株式会社へ出資参画できたことを大変喜ばしく思います。今後、Synflux株式会社の事業が拡大してゆくことによって、日本の地場産業としての繊維業の活性化がなされ、環境価値と経済価値の循環につながっていくことを期待しております。
脱炭素化支援機構は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素に資する多様な事業への呼び水となる資金供給を積極的に行ってまいります。
サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ 1 号投資事業有限責任組合
無限責任組合員 三井住友トラスト・インベストメント株式会社
GP業務グループ 投資ユニット バイスプレジデント
石島大地氏

Synfluxの衣服製造過程で発生する素材廃棄の最小化を目指す取り組みは、社会の持続可能性への貢献であり、弊ファンドのビジョン「循環型システムの構築と自然に根差した変革による豊かなくらしの実現」にまさに合致する取り組みです。この度Synfluxに出資させて頂くことになり、大変嬉しく思っております。
これから日本発の技術で世界に飛躍していこうとしているSyufluxを、我々も力強く支援していきます。
株式会社サザビーリーグ 執行役員 IT推進室室長
株式会社サザビーリーグIRIS 代表取締役社長
石橋晃氏

私たち現役世代は、責任を持ってこの地球の環境を次の世代に引継いでいかなければなりません。
アパレル業界においても例外ではなく、企画生産から流通・消費に至るプロセスで発生する無駄を削減し、環境負荷を軽減していく必要があります。
Synflux社の取り組みは、生産工程における原材料の廃棄を減らし、リードタイムを短縮し、活用する会社の利益を増やす、正に革新的な内容であると考えています。
株式会社サザビーリーグ ビジネスデベロップメント事業部
シニアプロジェクトマネージャー
植村剛直氏

川崎さんから初めて事業のお話を伺ってから3年半が経ち、弊社ブランド「Ron Herman」での活用などをとおして、Synfluxの世界観と実装力を確信し、このたび出資できたことを大変嬉しく思います。サステナビリティの重要性は不変であり、かつ今後もさらに高まる中、社会的意義のあるサービスと事業性の両立に向け、協業を通じて価値創出を加速させていきたいと思っております。日本のみならず海外でも必要とされるプラットフォームとして今後の拡大にも期待しています。
Synflux株式会社 共同創業者/代表取締役CEO 川崎和也からのコメント

撮影=新津保建秀
2024年度、Synfluxは経済産業省「みらいのファッション人材育成プログラム」に参加し、欧州におけるサステナビリティ規制がファッション産業に与える影響について議論を重ねてきました。そして今回、私たち自身がその最前線の当事者となるかたちで、国内初となるEUで最も厳格なサステナブルファイナンス規制(SFDR)Article 9投資家からの出資を実現しました。日本の環境省が所管する官民ファンドも株主に参画いたします。
この実現にあたっては、科学的根拠にもとづく膨大なサステナビリティ・デューデリジェンスへの対応が不可欠でした。リード投資家であるGoldwin Play Earth Fundをはじめ、当社取締役陣およびサステナビリティチームの尽力があってこそ達成できたものです。
今後は、デザインやものづくりにとどまらず、コーポレートガバナンスや政策と連動した情報開示・報告の分野においてもEUとの連携を一層深めていきます。サステナブルファッション事業を本気で国際展開するための準備がようやく整いました。この稀有な経験を事業成長につなげると同時に、得られた知見を国内にもしっかり還元して参ります。
プロフィール:
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科エクスデザインプログラム修士課程修了(デザイン)、同後期博士課程単位取得退学。専門は、デザインリサーチとファッションデザインの実践的研究。 主な受賞に、Kering Generation Award Japanファイナリスト、第41回毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞、H&M財団グローバルチェンジアワード特別賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品選出、Wired Creative Hack Awardなど。Forbes Japan 30 under 30 2019、WWD JAPAN NEXT LEADERS 2020選出。経済産業省「これからのファッションを考える研究会 ファッション未来研究会」委員。単著に『惑星のためのファッション』(ビー・エヌ・エヌ、 2026)、監修・編著書に『SPECULATIONS』(ビー・エヌ・エヌ、 2019)、共編著に『サステナブル・ファッション』(学芸出版社、 2022)がある。
Synflux株式会社 共同創業者/取締役COO 佐野虎太郎からのコメント

撮影=(C)lilnawg
サステナビリティをめぐる規制や情報開示要請が厳格化する環境の中で、Synfluxの技術は、設計・生産の現場における具体的な課題解決手段として、欧州のファッションブランドやODMとの対話・検討が進み始めています。設計段階から廃棄削減や効率性を定量的に担保できる点が現場レベルで評価されていることは、私たちにとって大きな手応えです。 今後は、日本国内での導入実績を着実に積み重ねながら、欧州を起点としたパートナーシップを拡張し、ブランドやサプライヤーの実務に自然に組み込まれる基盤的な設計プロセスとしての実装を加速させていきます。技術と組織を同時に成熟させることで、Synfluxの取り組みを産業に根づく持続的な仕組みへと進化させていきます。
プロフィール:
慶應義塾大学環境情報学部卒。アルゴリズムと数理的思考を駆動軸として、衣服が設計される過程そのものを設計対象として扱う。微分幾何学、進化的アルゴリズム、シミュレーションといった計算的枠組みを導入し、身体・環境・生産条件が相互に干渉する設計空間を構築する。ファッションを表現や様式の問題としてだけではなく、物質・情報・制度が交差する設計システムとして捉え直し、人間の身体と地球環境の双方に対して惑星規模で最適化された衣服の可能性を思索している。主な受賞に、Kering Generation Award Japanファイナリスト、H&M財団グローバルチェンジアワード特別賞、Wired Creative Hack Awardなど。共編著に『サステナブル・ファッション』(学芸出版社、2022)がある。
Synfluxの事業内容
Synfluxは「FASHION FOR THE PLANET / 惑星のためのファッション」をミッションに掲げ、2019年3月の創業以来、自社サービスの研究開発をはじめ、アパレル・ファッション企業との新商品開発や、大学・研究機関との共同研究など、多角的に事業を展開してきました。近年、ファッション産業では自然環境の持続可能性への関心が高まり、生産や設計の過程で環境負荷を低減する新たなテクノロジーやソリューションが強く求められています。
このような市場環境のもと、Synfluxは「ファッションデザインの力で、惑星と人類が生き生きする未来へ」というビジョンを掲げ、機械学習、3Dシミュレーション、アルゴリズミックデザインを駆使したデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」を開発・事業化。衣服生産において避けられない素材廃棄を最小限に抑える仕組みを提供しています。
すでに多くのブランドで導入・商用化が進んでおり、H&M財団グローバルチェンジアワード、毎日ファッション大賞 新人賞・資生堂奨励賞、Kering Generation Award Japanファイナリストなど、国内外でその価値が高く評価されています。
Synfluxについて
会社名:Synflux株式会社所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目9番11号
代表者:川崎和也/代表取締役CEO
設立日:2019年3月27日
事業内容:ファッションデザインのためのソフトウェア開発、循環型衣服設計・製造支援、サプライチェーンのデジタル化、合理化支援
URL:https://www.synflux.io/
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