トラネキサム酸とナイアシンアミドを高濃度配合しながらきしみ感のない美容液の処方化に成功

2026/09/29 (2026/09/29更新)

株式会社ナリス化粧品


株式会社ナリス化粧品
低粘度で軽やかな使用感と安定性を実現

株式会社ナリス化粧品(代表取締役社長:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、医薬部外品の有効成分であるトラネキサム酸とナイアシンアミドを高濃度配合しながらも、きしみ感を抑えた低粘度の美容液の処方を安定化させることに成功しましたので、以下にその内容をまとめます。



【これまでの課題と現在の環境】
昨今のトレンドとして、みずみずしい使用感やべたつきの少なさなどから、低粘度で透明から半透明の軽やかな外観やテクスチャーの美容液が支持されています。一方でこの剤型は油分を高配合しづらく、そのテクスチャーからは保湿感やリッチなラグジュアリー感が得られづらいという課題があります。また、一般的な美容ニーズの高まりから、医薬部外品の有効成分として認知度の高いナイアシンアミドを高濃度で配合することや、ナイアシンアミドをトラネキサム酸など他の有効成分と掛け合わせることでさらに効果を高めようとする研究も進んでいます。トラネキサム酸やナイアシンアミドは、主に水に溶解する粉状の高極性成分ですが、これらを併用する場合、粉による摩擦感が大きくなり、きしみ感が生じやすい課題があります。一般的に、クリームや乳液などの油分を多く含む剤型では油性成分で粉がマスキングされることで摩擦が緩和され、きしみ感が低減されやすいのですが、低粘度で透明感のある美容液では、大きなきしみ感が出ることがわかっていました。加えて低粘度の美容液では、保存安定性の面でも油滴の分離などの課題がありました。


【きしみ感の正体】
そもそも「きしみ感」とは、化粧品を肌に塗布した時に蒸散や浸透で肌の表面から液体がなくなり、濃縮された粉やその他の成分が肌上に残ることでうまれる引っ掛かりのことです。トラネキサム酸やナイアシンアミドは粉状の成分であるため、高配合することで引っ掛かりとなりやすく、この「きしみ感」は、使用感に大きな悪影響を及ぼします。


【研究の内容】
当社ではこれまでに配合してこなかった新規成分のソルビトール発酵多糖液やシリコーン油誘導体を、当社の高圧処理技術を応用して微細化した油分と共存させることにより、きしみ感を抑えながら半透明の外観の美容液状を安定化させる技術を確立しました。なお、この処方は美容液だけでなく、油分を含む透明から半透明状の剤型の化粧料(導入液・化粧水状美容液・ミストなど)にも展開できるだけでなく、レチノールやパンテノールなどの成分を含んだ化粧料にも配合できることを確認しています。
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