~青森の希少な自生種を守りながら、高い機能性と持続可能性を両立した新原料を開発~
株式会社ネイチャーズウェイ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:萩原 吉晃)は、青森県産業技術センター(弘前工業研究所、農林総合研究所)、弘前大学農学生命科学部、(株)アグリコミュニケーションズ津軽(五所川原市)、および(株)イチカワ化粧品(本社:東京都東大和市、青森支部:五所川原市)との共同研究により、国内の一部都道府県では絶滅が危惧される種に指定されている「カタクリ」の効率的な栽培や増殖、およびヒトの肌に対する機能性の研究を進め、この度、化粧品としての実用化に成功しましたのでお知らせいたします。
今回の製品発売に関わる青森県知事表敬は2026年6月3日(水)に行われる予定です。
*INCIおよび化粧品表示名称を当社で申請して取得
研究の背景・目的
カタクリは国内各地で分布が確認されているものの、1都1道14県において絶滅が危惧される種に指定されるなど、個体群の維持が大きな課題となっています。種子繁殖が主であるカタクリは開花までに7~8年を要するため、保全には栽培期間の短縮や栽培方法、増殖方法などの栽培技術の確立のみならず、園芸・産業利用による持続的な活動が不可欠です。一方で、花や鱗茎(根)の採取は種の存続を脅かすリスクがあるため、本プロジェクトでは、非破壊的な利用が可能な「葉」の機能性解明と有用化のための研究が進められておりました。 弊社は本取り組みの理念に賛同し、化粧品原料としての産業的価値を見出すことで、カタクリの保全と地域産業への貢献を目指しています。青森県に自生するカタクリは非常に興味深い植物特性を持ちます。「スプリング・エフェメラル」の代表格である本種は、まだ寒さが残る4月半ば、他の植物が芽を出さない時期に、芽を出し、落葉樹に葉が茂るまでの5月下旬までの、わずかな間に花を咲かせ、次世代の種子を作ります。

この日差しも強くない時期のわずかな期間でのエネルギー貯蔵を可能にしているのは、極めて効率の高い光合成システムを持つ「葉」の機能に他なりません。 一般に、強烈な陽光下での光合成は、植物体内に老化の原因となる活性酸素を生じさせます。移動の自由を持たない植物が、この酸化ストレスに抗うために高濃度の防御成分を生成しているのではないかと考え、共同研究チームとしてカタクリの保全体制および機能性に関する研究、弊社では化粧品用カタクリ葉エキスの開発とエキス配合化粧品の製品化に着手しました。
研究結果
本共同研究により、青森県産カタクリの持続可能な利活用を可能にする栽培技術の確立、およびその葉のエキスが持つ多角的な美肌有用性を実証しました。主な成果は以下の通りです。■持続可能な原料供給体制の確立
・栽培期間の短縮(国立大学法人弘前大学): 通常、カタクリは「種子」が地面に落ち、発芽してから開花し、次の「種子」ができるまで最低「7~8」年以上の年月を必要としますが、長年の研究により、資源枯渇を招かない再生可能な栽培・収穫手法を開発。開花までの期間を最短4年にまで短縮することに成功。
・増殖技術の確立(地方独立行政法人青森県産業技術センター、国立大学法人弘前大学): 組織培養手法による効率的な増殖を可能にし、希少な地域資源を守りながら安定的に活用できる基盤を構築。
(特許第7374421号「カタクリ属植物の組織培養による増殖方法」:地方独立行政法人青森県産業技術センター,国立大学法人弘前大学)
■カタクリ葉エキスの多角的な美肌効果
・抗炎症作用: 炎症の引き金となるTNFαの産生を有意に抑制。
さらに、同じく炎症の引き金となるNO(一酸化窒素)の産生を有意に抑制※。
※(特許第6928337号「NO産生抑制剤」:地方独立行政法人青森県産業技術センター,国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構,国立大学法人弘前大学)
・美白作用: シミの元となるメラニン色素の生成を抑制
・抗糖化作用: 肌のくすみや弾力低下を招く最終糖化生成物(AGEs)の生成を阻害。
・抗酸化作用: 細胞内の活性酸素(ROS)を消去し、紫外線ダメージ等による酸化ストレスを軽減。
・バリア/保湿遺伝子の活性化: リアルタイムPCR法を用いた解析により、肌の潤いとバリア機能の根幹を担う「セラミド産生酵素(β-グルコセレブロシダーゼ、酸性スフィンゴミエリナーゼ)」、天然保湿因子の材料となる「フィラグリン」、および角層の成熟に関わる「トランスグルタミナーゼ-1」の遺伝子発現上昇を確認。
これらの多機能な効果により、カタクリ葉エキスは単なる保湿成分に留まらず、肌自らが潤い、守る力を根本からサポートすることが示唆されました。各種安全性試験もクリアしております。
共同研究参画者による上記の成果をもとに、カタクリ葉エキスの高い防御能力を最大限に活かすため、(株)イチカワ化粧品(https://ichikawa-cosme.co.jp/)とともに製品化を実現しました。希少な地域資源の保全と産業利用を両立する、持続可能なモノづくりモデルとなります。
今後の展望
植物エキスのように、植物に含まれる多様な成分の集合体は、皮膚に対しても複合的な効果をもたらすことが近年の研究により明らかになりつつあります。今後も天然由来の化粧品成分やハーブの効能効果を追求し、それをもとに、皮膚そのものの力を高める革新的な製品の開発、そしてその製品を通じてお客様の美と健康の創造を目指します。株式会社ネイチャーズウェイ
ネイチャーズウェイは1974年の創業以来、「自然との融和による美と健康の創造」を企業理念に、 「肌にやさしい、人にやさしい、地球にやさしい」を企業活動としております。環境問題にもいち早く取り組み、「ネイチャーズウェイサステナブル環境基金」を設立。売上の一部を環境保護活動や社会貢献活動に役立てています。
また2023年11月には、環境、社会の利益そして従業員やステークホルダーにとっての利益を考慮して企業活動を行う企業に与えられる国際認証「B Corporation(TM)」認証を取得しました。

植物原料の栽培から、企画、開発、製造まで一気通貫で行っているナチュラルオーガニックコスメのメーカーとして、これからも自然と社会、社会と自分、自分と自然、そのすべての個性が互いを照らし合う商品・サービスの研究・開発に誠心誠意取り組んでいきます。
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