創業86年「オーダースーツ 銀座英國屋」有休取得率95.0%・残業1日平均1.6分(月平均33.5分)を達成

2026/10/28 (2026/10/28更新)

銀座英國屋


銀座英國屋
~ 業界平均を凌駕する『働きやすさ』と『働きがい』の構造的裏付け~

創業86年「オーダースーツ 銀座英國屋」の株式会社英國屋(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林英毅、以下「銀座英國屋」)は、自社の最新の労働環境および人事人材エビデンスを公開いたします。

一般的に長時間労働や休日確保の難しさが課題とされるアパレル・店舗接客業界において、銀座英國屋では、有給休暇取得率95.03%および所定外労働時間(残業)1日平均1.6分、月平均33.5分を達成いたしました。その背景には、「店舗数の6割削減(11店舗から全国2店舗への集約)」や「WEB集客による目的来店の仕組み化」といった、抜本的な経営構造改革の推進があります。

銀座英國屋では、この「高い有給取得率と残業ゼロ」を組織づくりの軸としながら、給与水準・公休数・定着率など多面的な労働環境の底上げを実現しており、持続可能な組織システムと高収益経営の両立を証明しています。


2025年度 平均有給取得率


■ しっかり休み、時間内に仕事を終える

アパレルや店舗サービス業は一般的に、少人数による店舗運営や突発的な接客対応、閉店後の集計作業などが重なり、「有給休暇が取りづらく、残業が慢性化しやすい」という構造的課題を抱える代表的な業界とされています。こうした業界の常識に対し、銀座英國屋が最優先で取り組んできたのは、単なる精神論(「早く帰ろう」「休みを取ろう」という呼びかけ)ではなく、しっかり休み、時間内に仕事を終える環境を、経営構造と組織風土の両面から完全に固定化することです。

2025年度の実績において、厚生労働省の発表する一般企業平均(66.9%)を大幅に上回る有給休暇取得率95.03%を記録いたしました。さらに、アパレル店舗では異例ともいえる所定外労働時間 1日平均1.6分、月平均33.5分を実現しております。同業界の平均所定外労働時間が月11.3時間(※)であることと比較しても、極めて低い水準です。

この背景には、拠点集約(11店舗から2店舗へ)に伴い、1店舗あたりのスタッフ数を増やした「人員的ゆとり」の創出があります。以前から、互いを思いやり、気兼ねなく休んでほしいという温かな風土はあったものの、店舗が分散していた時代は、人員的制約から現実的に叶わない場面もありました。
そこで同社では、拠点集約によって物理的なバックアップ体制を整えるとともに、現場でどのように業務を工夫し助け合っているかという「試行錯誤のプロセス」を評価する仕組みを導入。結果数値のみを追う評価や過度なプレッシャーをなくし、心理的安全性を担保したことで、互いに協力して休みを取るのが当たり前という実態を伴った社風へと進化を遂げました。
人員体制の強化と、気兼ねなく有休を申請できる社風、そして完全予約制による計画的な手厚い接客が合わさったことで、高い有給取得率と定時退勤の確実な定着につながっています。

※有給休暇取得率:厚生労働省公式定義に基づく算出値(2025年度実績95.03%/取得日数1,159日÷付与日数1,208日)。
※所定外労働時間:2026年7月~9月実績(3ヶ月間の総残業時間112時間16分 ÷ 3ヶ月 ÷ 全社員65名 = 月平均34分30秒)。
※業界平均出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年分結果確報」産業別・一般労働者(事業所規模5人以上)小売業,卸売業。


■ 「有休95.0%・残業ゼロ」を支える成果と外部評価

「休みやすさ」と「残業ゼロ」は、単に労働時間を削った結果ではなく、手厚い待遇と高いやりがいに裏打ちされた構造的な成果です。

- 「働きやすさ」の基盤

- 年間公休数 120日厚生労働省発表の企業平均 約112日を上回る休日数

- 平均年収 567万円2025年度実績/国税庁発表の民間給与実態統計 一般平均 約458万円の123.8%


2. 「働きがい」が評価された定着実績
- 平均勤続年数 23年国税庁発表の全国平均 12.4年の約2倍

- 入社3年未満の離職率 0%(2026年4月時点)直近3年間の内定承諾率&内定入社率 100%

- 他社を経験した社員の復職(カムバック採用)一度離職し、複数社での勤務を経た元社員たちが、自社の魅力や環境の良さを再認識して「カムバック入社」する事例が複数発生


3. 客観的な外部選定・受賞
- 経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」選定
- GMO顧客満足度ランキング「2026年 オーダースーツ店 総合1位」獲得



■ 『働きやすさ』と『働きがい』の構造的裏付け

「早く帰ろう」「休みを取ろう」という精神論ではなく、経営構造・評価制度・組織インフラの3方向から、休んでも業務が回り、社員が自主的に成長する仕組みを構築しています。
1. 経営構造の改革

東京銀座店 店内
バブル期の1989年度に全国最高52店舗を展開していましたが、市場環境の変化に伴い、順次集約を進め、2019年度には11店舗となっていました。さらに近年、これら11店舗あった拠点を全国2店舗(東京銀座店・大阪梅田店)へと集約・統合。閉鎖店舗の優秀なスタッフを残る店舗へ再配置いたしました。店舗維持費や移動コストといった固定費を大幅に削減し、高収益・実質無借金経営の体制を確立。この経営的な成果を、現場の「休みやすさ」や「働きやすさ」の向上へと還元しています。



さらに、WEB集客を中心とした「目的来店・事前予約制」の営業モデルへシフトしたことで、日々の接客スケジュールが事前に可視化されました。突発的な混雑や無駄な待機時間を排し、お客様一人ひとりに十分な時間をかけた接客を計画的に行える環境を構築。事前の情報共有や準備が可能となったことで業務効率が大幅に向上し、有給取得の調整や定時退勤がスムーズに行える仕組みにつながっています。

2. 評価制度の改革
かつて成果主義や数値管理を優先したことで組織の摩擦を生んだ苦い経験から、売上などの「結果数値のみ」を追う評価制度を導入いたしました。顧客への真摯な対応や現場での「試行錯誤のプロセス」そのものを定量・定性面から評価する仕組みへと転換しています。

あわせて、上司の役割を「部下を監視し裁く側」から「部下の業務上の障害を取り除く伴走者(サポート役)」へと再定義いたしました。過度なプレッシャーを排除し、失敗を恐れず試行錯誤できる心理的安全性を担保したことで、目先の売上追い込みに伴う残業が根絶されただけでなく、職人技や接客スキルの探求という、仕事本来の働きがいが高まり、一度他社へ転職した社員のカムバック入社や驚異的な定着率につながっています。

3. 組織インフラの改革
社内のコミュニケーションやエンゲージメント向上を個人のセンスや雰囲気に頼らず、物理空間と組織制度の両面から「インフラ」として構造化しています。

2026年の店舗統合・旗艦店リニューアルに際しては、店内の接客音から完全に遮断された「1on1専用ルーム」を設置。業務に追われて対話が後回しにならない物理的環境を構築しました。さらに、組織設計において「上司1人あたりが直接担当する部下は最大6名まで」という厳格な人数上限ルールを設定。上司が部下一人ひとりのコンディションやキャリアの悩みに深く寄り添える体制を組織的に保証することで、小さな不満や悩みを早期に解消し、健全な組織風土を強固にしています。


■ 銀座英國屋 代表取締役社長 小林英毅



大学卒業後、大手業務ITベンダーであるワークスアプリケーションズでロジカルな組織・システム設計を学んだ後、老舗(現在 創業86年)フルオーダースーツ専門店・銀座英國屋に入社。2009年、リーマンショック後の創業以来最大の経営危機に際し、28歳の若さで3代目代表取締役社長に就任する。



就任直後、早く結果を出さなければという焦りから、短期的な数値成果主義・管理型マネジメントを持ち込み、長年会社を支えてきたベテラン幹部や職人との間に深い断絶を生むという、若き後継経営者ならではの手痛い挫折を経験。この失敗を猛省し、経営のパラダイムシフトを断行する。

規模の拡大を追うのではなく、質と安定性の確保を最優先する独自の「逆張り経営」へと舵を切り、2009年のV字回復を達成。以降、独自に培った構造化思考と自身の失敗体験を融合させ、現場の職人やスタッフの「試行錯誤そのものを評価する人事制度」の導入や、「1on1専用ルームの店内設置」といった物理インフラの刷新を通じて、離職率ゼロと高収益体質を両立する「持続可能な組織システム」を構築した。


<学術および社外での活動>
・大学院での講義: 一橋大学大学院(MBA)や明治大学大学院(MBA)にて、組織論・事業承継を
テーマとしたゲスト講師を務める。

・講演活動: 「100年経営企業倶楽部」において、老舗企業の事業承継と組織風土改革に関する
講演を多数実施。

・執筆実績: 金融系媒体「ニッキン」や業界専門誌「家具新聞」において、後継者育成や経営
ガバナンスをテーマとした連載・寄稿を多数執筆。

<略歴>
1981年7月 東京生まれ(45歳)
2004年3月 慶應義塾大学 経済学部 卒業
2004年4月 株式会社ワークスアプリケーションズ 入社
2006年4月 株式会社銀座英國屋 入社
2009年6月 株式会社銀座英國屋 代表取締役社長 就任(当時28歳)
2026年7月 社長就任18年目を迎え、長期にわたる持続的経営を推進中


■ 会社概要

会社名:株式会社英國屋
ブランド名:銀座英國屋
設立:1940年4月6日
事業内容:オーダースーツ製造販売(メンズ&レディース)
プレタポルテ&服飾品販売(メンズ)
従業員数:66名(2026年4月現在)
本社:〒104-0041 東京都中央区新富1丁目7−4 フォルテ新富町ビル 2F
店舗:東京銀座・大阪梅田
URL:https://eikokuya.co.jp/
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