PIZZA DAY、那須塩原市と連携し「ウール×ワイン」の資源循環プロジェクトを始動

2025/06/03 (2025/06/03更新)

株式会社Spicelink


株式会社Spicelink
地域に根ざしたサーキュラーエコノミーで、環境負荷の低減と地域経済の発展を両立。ワイン産業を軸とした新たなビジネスモデルを共創




株式会社Spicelink(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:高田 基以)が展開するウールアパレルブランド「PIZZA DAY」は、栃木県那須塩原市と連携し、地域の基幹資源であるワイン産業とアパレルを融合させた資源循環型の共創プロジェクトを始動しました。アパレルとワイン、それぞれの生産過程でこれまで廃棄されていた素材を新たな資源として活用することで、持続可能な地域経済の構築と新たな価値創出を目指す取り組みです。

那須塩原市は、「2050 Sustainable Vision 那須塩原 ~環境戦略実行宣言~」のもと、環境負荷の低減と地域経済の発展を両立するため、サーキュラーエコノミーの実装に全国に先駆けて取り組んでいます。一方、PIZZA DAYは「ウールで世界のアパレルを変える」をミッションに掲げ、廃棄ウールを活用した資源循環型のビジネスモデルを構築してきました。こうした両者の目的とビジョンが共鳴し、「市産ワインを軸としたまちづくり」と「アパレル環境問題への挑戦」が交差するかたちで、本プロジェクトがスタートしました。

本プロジェクトでは、地域資源の有効活用と経済的付加価値の創出を両立させ、民間主導での持続可能なビジネスモデルの実証を通じて、那須塩原発のサーキュラーエコノミーの可能性を広げていきます。

■「ウールからワインへ、そして染物へ」── 共創による地域循環と価値の連鎖

プロジェクト全体像

※1:ニッケが開発した有機肥料。原料:廃棄羊毛100% 成分:窒素全量10%、18種類のアミノ酸を含む。
※2:2024年産ワイン生産時に発生したぶどう搾りかすを石井ぶどうより提供を受けて、市で冷凍保管。
※3:ラナリンを使用して栽培したぶどうを使ったワインは2026年夏完成予定。販売時はワインと引換可能なNFTを発行し、完成後にお届け予定。

本プロジェクトでは、PIZZA DAYが展開するサーキュラーエコノミーモデルを軸に、那須塩原市の行政サポートと、共創パートナーであるぶどう農家・ニッケグループの協力を得て、以下の取り組みを展開します。

- 廃棄ウールを肥料化し、ぶどう栽培に活用
ニッケが開発、PIZZA DAYとのサーキュラーエコノミー活動で使用している廃棄ウールを再資源化した有機肥料「ラナリン」を、那須塩原市・板室地区のぶどう農家「石井ぶどう」がワイン用ぶどう栽培に使用。これによりアパレル産業から農業への資源循環が実現し、その循環から生まれるワインは、来年夏の完成を目指します。

- ぶどうの搾りかすを染料へと転換し、染物製品に展開
ワイン生産時に発生する「ぶどうの搾りかす」を、染色加工会社「艶金(ニッケグループ)」による「のこり染」技術を通じて染料に再資源化。Tシャツやタオルなどの染物製品に生まれ変わらせます。これまで未活用だった地域の廃棄物を新たな価値に転換するこの取り組みは、PIZZA DAYと那須塩原市にとって初の挑戦であり、地域資源の魅力を活かしたユニークかつ意義深い取り組みとして、本プロジェクトを象徴する存在です。

- 「動脈×静脈」の製品を組み合わせた“循環セット”を販売
サーキュラーエコノミーの動脈(ウール製品)と静脈(ワイン・染物製品)を組み合わせた“循環セット”として今年7月に販売予定。環境配慮だけでなく、購入者にサーキュラーエコノミーの概念そのものを体験してもらう設計とし、認知獲得と理解促進の両面で新しい価値提供を目指します。

- NFTを活用した「ワイン引換権利付き販売」
“循環セット”には、来年夏に完成するワインが含まれており、購入者には「ワインと引換する権利」を付与したNFTを提供します。完成までの期間は、ぶどうの成長や醸造の過程を体験プログラムなどを通じて楽しめる設計となっており「待ち時間を楽しむ」という新しい購買体験を提供します。この取り組みは、商品流通と体験価値の統合にNFTを活用し、新しい購入体験の創出を目指すものです。



■地域経済と環境課題の両立をめざす、新たな経済活動のかたち
サーキュラーエコノミーは環境施策ではなく、持続可能な経済活動そのものです。本プロジェクトでは、PIZZA DAYをはじめとする民間事業者が主体となり、行政の支援を得ながらも独自のビジネスモデルとしての採算性・継続性を追求。プロジェクト終了後も地域に根付いた形で自立し、価値を循環し続ける経済活動として展開していくことを目指します。

さらに、那須塩原の特性や地域らしさを活かした「市独自の視点」による循環モデルを実装することで、他地域にはない独自性ある経済構造の創出にも貢献します。

■連携パートナー
石井ぶどう(栃木県那須塩原市)
板室地区のぶどう農家。ワイン用と生食用のぶどうを栽培、委託醸造によるワインも販売している。

ニッケグループ(大阪市中央区)
創業120年超の歴史を誇る国内最大手の毛織物メーカー。製品の共同開発、廃棄ウールを活用したサーキュラーエコノミーでPIZZA DAYと連携。

株式会社 艶金(岐阜県大垣市)
植物残渣を染料へと変換する独自の染色技術「のこり染」により、環境負荷の低い染物製品を展開するニッケグループの染色整理加工会社。


■PIZZA DAYについて
PIZZA DAYは、世界三大ウール産地「尾州」から生まれたライフウェアブランドです。
生産過程で生じる端材や裁断くず、着古した製品を肥料として再活用するサーキュラーエコノミーの仕組みに加え、web3の技術とカルチャーを活用した体験設計により、アパレル業界の環境課題に対する新しい解決策を提案しています。

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【会社概要】
会社名:株式会社Spicelink
代表者:代表取締役 CEO 高田 基以
所在地:愛知県名古屋市千種区桐林町2-1-1
設立:2018年11月
WEBサイト:https://spice-link.com

【事業内容】
アパレル事業・web3事業・デジタルマーケティング事業

【お問い合わせ先】
株式会社Spicelink お問い合わせフォーム:https://spice-link.com/wp/contact/
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