“このコレクションは単なるコレクションではなく、私がどう生きたいかを映し出したものです。ここで語っているのはファッションそのものではなく、服、人生、動き、そして自由です。朝起きて服を選ぶ喜び、街を歩く楽しさ、友人と会うひととき、自分らしく心地よくいられる感覚――そんな日常の幸せを描いています。
このコレクションは楽観性とエネルギー、そして純粋な幸福感のもとに生まれました。パリのスピリットや思い出の温かさ、そして日々私にインスピレーションを与えてくれる人々への想いが込められています。街を散策し、旅をし、笑い、働き、祝福し、シンプルに人生を楽しむためのワードローブです。
私にとって服とは、決して人を縛るものではありません。心地よさと自信、そして自由をもたらす存在です。身につけることで気持ちが少し軽やかになり、少し明るく、そして少し幸せになれる――そんな存在であるべきだと考えています。”
―Ami Paris創設者兼クリエイティブ・ディレクター アレクサンドル・マテュッシ
コレクション
2027年春夏コレクションで、アレクサンドル・マテュッシはメンズテーラリングの原型的な美しさをあらためて探求し、センチメンタルでありながら新鮮なコレクションを生み出しました。これまでのシーズンで築き上げてきたコードを受け継ぎながら、ミックス&マッチのスタイリングによって、シックでありながらナチュラルで洗練された進化を遂げています。


本コレクションは、パリの街を行き交う多様な人々を通して日常の美しさを称えています。
それぞれが街の異なる地区のエネルギーを体現し、服との間には深い感情的な結びつきが存在します。
長く愛されてきたワードローブの安心感や、子どもの頃に愛用していたTシャツ、誰かから借りたスーツジャケットの記憶といった個人的な思い出が、活気あふれるエネルギーと響き合います。


マスキュリンとフェミニンの要素がバランスよく交錯することで、肩肘張らない都会的なムードが生み出され、人々がどのように服をまとい、自分らしさを表現しているかが自然に映し出されます。
ランウェイで表現されているのは、完璧に仕立てられたテーラリングと、スポーティで自由な感性が生み出す、絶妙なコントラストです。シルエットはより自由になり、流れるような動きと軽やかさが際立っています。


服のフォルムは柔らかく、あえて仕立てを崩した「デコンストラクト」なアプローチを採用。裏地を部分的に仕上げたり、あるいは完全に省くことで、シンプルでありながら計算された美しさを漂わせています。さらに、シャープでフィット感のあるラインと、ゆったりとしたオーバーサイズの対比がダイナミックな躍動感を与えています。


カラーパレットはニュートラルなトーンを基調とし、ピュアホワイトやパールグレーのモノクローム、ナチュラルな色合いに加え、ルビーレッド、オーカー、コバルトブルーといった鮮やかなアクセントカラーが散りばめられています。




素材使いも精緻に計算されており、ハリのあるポプリン、流れるようなシルク、繊細なウールが、構築性としなやかさの絶妙なバランスを生み出します。その探求は、ナイロン製のウェアやバッグに施された技術的な精巧さや、スニーカーに使用された高機能素材にまで及んでいます。


サルトリアルが息づくスタイルに、カジュアルなエッセンスが融合します。カーゴパンツのディテールや、ヴィンテージウォッシュを施したTシャツ、遊び心あふれるストライプ、そしてグラフィックプリント。レイヤーを重ね、タイムレスな魅力を描き出し、ナチュラルさと洗練をブレンドするこのスタイリングアプローチは、すべてが調和する多様なリズムを生み出しています。


アクセサリーは、直感的なデザインと豊かな質感、そして控えめなラグジュアリーに焦点を当てています。「Boyfriend(ボーイフレンド)」バッグは、使い込まれたような柔らかく自然なシルエットが特徴。しなやかなナッパレザーを使用することで、時間の経過とともに美しい表情へと変化していきます。「Bingo(ビンゴ)」バッグは、シグネチャーディテールでありながら機能的な要素でもあるスライド式のメタルボールを特徴とし、ショルダーからクロスボディまで、自在に調節可能な機能性とソフトなシルエットが特徴です。


シューズは、レトロなカレッジスタイルを彷彿とさせる新作スニーカーから、大胆なアスレチックバージョンとして再解釈された「Mirage(ミラージュ)」ランニングシューズ、インジェクションラバー製のスリッポン、さらにトロンプルイユ(だまし絵)を取り入れたレースアップシューズまで幅広く展開されます。ジュエリーは、重ね付けができるデザインや、ハート、街灯、新聞といったパリを象徴するモチーフをあしらったチャームがコレクションの物語を彩り、懐かしさを感じるサングラスが、ルックの最後の仕上げとして添えられています。



会場
ショーの会場には、ジャン・ヌーヴェルが設計した壮麗なガラス建築である旧カルティエ現代美術財団(Fondation Cartier)が選ばれました。この場所は、アレクサンドルが抱くアートと建築への深い愛情を体現しています。透明な構造体を通して差し込む光が反射し屈折するこの空間は、屋内と屋外の境界を曖昧にしながら、息をのむような舞台を創り出しました。
ショーは、コレクションのエネルギーの変遷を映し出すかのように、三部構成のサウンドトラックによって感情の流れが描かれました。この旅は、アンドレア・ラズロ・デ・シモーネの”Le Vol, Part 1”によるシネマティックで内省的な世界観から始まり、アマドゥ&マリアムの”Sabali”によるソウルフルなグルーヴへと移り変わり、エンファン・ソヴァージュ&モーメによる”Behind the Line”のエレクトロニックなビートによって締めくくられました。
キャスティング
キャスティングは、コレクションが持つ喜びに満ちたインクルーシブな精神を体現します。
個性を尊重し、パリという街が持つ多面的な魅力を映し出すように、自然体で多様なモデルが登場します。
モデルたちのエネルギーは、初夏の夕暮れに漂う開放的なムードを想起させます。すべてが可能に思える、魔法のようなひととき--そんな特別な瞬間を呼び起こします。
このショーでは、思わず友人になりたくなるような、魅力的でカリスマ性にあふれた人々が登場。それぞれがリアルなストーリーを持つ”リアルな人々存在”であり、独自の個性を通して服に新たな表情を与えています。キャストには、Amelia Gray、Jacqui Hooper、Rebecca Leighをはじめ、Anwar Hadid、Malik Derdak、Yura Romaniukが参加しました。


AMI PARIS FRIENDS
アレクサンドル・マテュッシは、メゾンの友人やフランスを代表する著名人、そして世界各国から集まった多彩なゲストを迎えました。出席者には、ブランドアンバサダーのチェ・ウシクやブライト、メゾンの親しい友人であるカトリーヌ・ドヌーヴ、ルー・ドワイヨンのほか、ATEEZのジョンホ、日本からは俳優の桜田通や三吉彩花らが来場しました。

チェ・ウシク

ブライト

カトリーヌ・ドヌーヴ

ルー・ドワイヨン

ATEEZ ジョンホ

桜田 通

三吉 彩花
▶ショーの動画は公式YouTubeよりご覧ください
Photos courtesy of Ami Paris
ABOUT AMI
2011年にフランス・パリで誕生したAmi Paris(アミ パリス)は、街に着想を得たメンズ・ウィメンズのラグジュアリーファッションメゾンです。創設者アレクサンドル・マテュッシのもと、リラックス感とオーセンティシティを大切に、タイムレスなベーシックで構成されたワードローブを提案。カジュアルとシックの境界を曖昧にする、エフォートレスなエレガンスを体現しています。
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