ウェアーズのレディスカジュアルブランド「ダブルクローゼット」は、スタッフがモチベーションを維持し、前向きに楽しく働ける環境作りに力を入れている。スタッフ自身にブランドをさらに好きになってもらうことで、魅力ある店作りにもつなげている。
「会いに行きたくなる」スタッフを
「どうしたらスタッフがもっとブランドを好きになるか、おしゃれに興味を持ってくれるか」を考えている花井千春執行役員販売部部長。その一つとしてスタッフ個人のSNS投稿の導入を検討している。投稿を見て「わざわざ会いに来てくれるお客様がいると仕事も楽しくなるのでは」と話す。SNSで目を引くためには写真の撮り方やコーディネート、ヘアメイクなど細かいところに工夫がいる。そのこだわりが結果的に「服やブランドが好き」だと思う気持ちを高めると考えている。SNSで商品を見て来店するお客も増えていることから、SNSでのファン作りが来店動機にもなる。
モチベーションを常に保つために、店舗の売り上げが伸び悩んだ時には、花井さん自ら店舗に駆け付け、率先して接客している姿を見せるとともに「皆は頑張っているよ、来週良い商品が入ってくるから」と励ましている。逆に「売り上げが良い時こそ、なぜ売れているのかをきちんと考えよう」とスタッフに伝える。それが「伸び悩んだ時の解決方法につながる」からだ。
「今いるスタッフを大切にしたい」という思いから、店舗の勤務時間を4月から大幅に削減し、より長く働き続けられる環境も作ろうとしている。
魅力的な店作りのために、旗艦店である神宮前店を11月頃にリニューアルする。以前店舗で顧客向けイベントを開催し、物販以外のコンテンツも取り入れたところ好評だった。そこでリニューアル後はイベントを開催出来るスペースも作り、SNSの告知を効果的に活用して更なる集客を見込む。
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