概要
ハンティング・ワールド(HUNTING WORLD)は、アメリカの高級バッグブランド。伊藤忠商事が全世界の販売権を保有している。3層構造のオリジナル素材「バチュー・クロス」を用いたバッグで1980年代後半から1990年代にかけて一世を風靡した。
ブランド創設以来、牙のない仔象をモチーフにしたロゴマークを用い、「自由と蘇生のシンボル」であるとともに、絶滅危惧種の保護という未来を見据えた課題を意味している。
アメリカ、アジアなどグローバル規模で販売されているが、日本では伊藤忠商事グループのハンティング・ワールド・ジャパンが担い、百貨店を中心に出店している。
歴史
ハンティング・ワールド(HUNTING WORLD)の創設は1965年。冒険家であり、生粋のアウトドアマンだった創設者のロバート・M・リー(通称:ボブ・リー)が立ち上げた。
ニューヨーク州生まれのボブ・リーは1955年にアフリカに探検旅行に出発し、その後10年間アフリカに居住し、アフリカの大自然と対峙した。1965年に故郷に戻りハンティング・ワールド・インコーポレーテッドを設立。アフリカでの得た経験、知識を踏まえて、アウトドアプロダクトの開発に着手した。
転機となったのが1972年で、ポリウレタンコーティングを施したナイロンオックスフォード地にウレタンフォームを張り合わせ、ナイロンジャージーを裏張りしたオリジナル素材「バチュー・クロス」を開発。バチュー・クロスを用いたアウトドアバッグ「バチュー・オリジン」が世界的な人気となり、今もブランドの代名詞となっている。
(2019年1月現在)