
2026年3月24日(火)に行われる第2回「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」授賞式に向けて、ファイナリストと最終審査員が発表。

ルイ・ヴィトンは、第2回「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」のファイナリスト5名と最終審査員5名を発表いたします。
「『ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ』創設以来、独立系ウォッチメーカーのダイナミズムに対する私たちの敬意は年々深まっています。こうしたアルチザンたちは、卓越した技術力と既成概念に挑戦する大胆さを融合することで、真に独創的なウォッチを生み出し、それによって可能性の限界そのものを押し広げています。今年のファイナリストを讃えるにあたり、この取組みを支えてくださった時計業界全体の方々の熱意とご支援に感謝申しあげます。また、専門家委員会のメンバーの皆様にも深く御礼を申しあげます。未来は明るく、今後の展開が楽しみです」と、ルイ・ヴィトンのウォッチ部門ディレクター ジャン・アルノーはコメントしています。
2025-2026年度の「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ」には、世界中から多数の応募が寄せられました。その中から選出されたセミファイナリスト20名の作品を、世界各国の時計愛好家、業界関係者、コレクターなど65名で構成される専門家委員会が審査。候補作品は、デザイン、クリエイティビティ、イノベーション、クラフツマンシップ、そして技術的な複雑性という5つの基準で審査されました。
最優秀賞の受賞者は、同日夜に開催される特別かつ格式高い祝賀セレモニーにて発表されます。最優秀賞受賞者には、150,000ユーロの助成金が贈られるほか、メゾンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」とルイ・ヴィトンの専門家チームによる、受賞者の創作プロジェクトのニーズに合わせた1年間のメンターシップが提供されます。
2025-2026年度の「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」のファイナリスト5名は、以下の通りです(アルファベット順)。
Finalist 2025-2026
Daizoh Makihara Watchcraft Japan

Daizoh Makihara Watchcraft Japan - 牧原大造 - 「Beauty Of Nature」
2017年創業の独立系ウォッチメーカー
「Beauty Of Nature」は、自動で開閉する花弁のメカニズムを備え、2つの時間表示を連動させて動作する唯一無二の腕時計。10時位置の24時間表示と2時位置の12時間表示はそれぞれ独自の周期で動き、設定された間隔で閉じます。手巻きムーブメントDM 02は、122年間で1日の誤差という高精度を誇るパーペチュアル・ムーンフェイズ機構が組み込まれています。文字盤は、世界で初めて採用された日本の伝統的なカットガラス技法「江戸切子」により、「メジロと桜」を表現。ケースの両面には、手彫りの麻の葉模様が施されています。ホワイトゴールド製ケースは直径42 mm、25石ムーブメントは毎時18,000振動で駆動。
「ウォッチメイキングを学ぶ学生として、私は自分のビジョンを反映したウォッチを創りたい、そして日本と伝統工芸の架け橋になりたいと気付いたのです」。

Finalist 2025-2026
ファム・アル・ハット

ファム・アル・ハット - シンヤン・ダイ- 「Mobius」
2024年創業の独立系ウォッチメーカー
「Mobius」は、これまでに考案された中で最もコンパクトな二軸トゥールビヨンを搭載した機械式手巻きウォッチ。その構造を定義する無限のループに因んで名付けられ、逆説と詩情が融合しています。片側には二軸で回転するメビウス形状のトゥールビヨンケージが収められ、反対側には伝統的な文字盤に代わり、ダブルレトログラード表示とジャンピングアワー機構を組み合わせた独創的な表示を採用。機械式時計としては初の試みです。42.2 mm × 24.3 mmと控えめなサイズながら、200時間を超える手作業を要するラグレスデザイン。
「何年にもわたってヨーロッパで学び、働き、ウォッチメイキングにおける数々の奇跡を目の当たりにしたのち、私は自らの手で何かを創造したいという使命を感じました。ファム・アル・ハットは、伝統と未来の架け橋になります」。

Finalist 2025-2026
ハゼマン&モナン

ハゼマン&モナン - ヴィクトル・モナン&アレクサンドル・ハゼマン - 「School Watch」
2024年創業の独立ウォッチメーカー
2人のウォッチメーカーが出逢ったモルトーの時計製造学校へのオマージュとして製作されたこのモデルは、「Hazemann & Monnin School Watch」を新たに解釈したもの。39.5 mmケースに、既存の構造に頼らず、構想、製造、仕上げのすべてを自社で開発したHM01キャリバーを搭載。完璧に同期する2つの稀少な複雑機構が特徴のキャリバーは、毎正時に時を告げるパッシングストライクと、瞬時に切り替わるジャンピングアワー表示が一体となり、精緻かつダンスさながらに詩的な機械仕掛けの動きを生み出します。
「ハゼマン&モナンは、真の複雑機構を備えたウォッチを創造したいという願いによって結ばれた、長年にわたる友情と高級時計製造への共通の情熱から生まれました」。

Finalist 2025-2026
レデラー

レデラー - ベルナルド・レデラー - 「CIC 39 mm Racing Green」
1985年創業の独立ウォッチメーカー
レデラーの「CIC 39 mm Racing Green」は、腕時計として初めてフル機能のデュアル・デテント脱進機を採用。ツイン脱進機を持つムーブメントとデュアル・ルモントワール デガリテを搭載して、常に一定の動力伝達を実現しています。透明なケースバック越しに見える、212個の部品で構成されたムーブメントは、二重の歯車列とコンスタントフォース機構を露わに示す一方、サンドブラスト加工を施したマット仕上げのダイアルは、特許取得済みの脱進機構や、逆進秒針付きの層状サブダイアルを強調。直径39 mmのケースは厚さ10.75 mm、COSC認定ムーブメントは98%が自社製造。
「レデラーは、機械式時計機構を理解し完成させるための、静謐かつ飽くなき追求から生まれ、ウォッチメイキングの真髄に宿る技の美しさを伝えます」。

Finalist 2025-2026
クワイエットクラブ

クワイエットクラブ- 関 法史 - 「Fading Hours」
2024年創業の独立系ウォッチメーカー
東京で構想され手作業で作り上げられた腕時計「Fading Hours」は、ほぼすべてが自社で製作された機械式ムーブメントと、ダイアル自体を叩いて音を出す垂直に取付けられたハンマー付きの、その種のものとしては初のアラームを搭載しています。操作は、すべてのアラーム機能を制御するモノプッシャーを通じて行われ、アラーム時刻は回転ベゼルで設定。アラーム機能を使用しない場合、アラーム専用の時針と分針は、時刻を表示する針の裏に隠れます。直径40 mmのチタンケースはラグ幅44 mm、厚さはわずか12 mm。手巻きのムーブメントは50時間のパワーリザーブを備えています。
「ウォッチメイキングの伝統は、優れたクラフツマンシップのみならず、発明の精神、すなわち、日常のニーズに応える新しい機構を生み出すことにもあると信じています」。
2026年3月24日(火)、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンにおいて、5名からなる審査員団に対して、5名のファイナリストが自らのタイムピース・プロジェクトをプレゼンテーションします。


審査員団について
2025-2026年度の「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」の5名の審査員は、専門家委員会の業界関係者によって選任されました。審査員は以下の通り(アルファベット順):
審査委員長:キャロル・フォレスティエ-カザピ 「タグ・ホイヤー」のオート オルロジュリーおよびムーブメント戦略ディレクター

ジャーナリスト:フランク・ヘーレン 「Monochrome Watches」の創設者兼編集長

マチュー・エジ:「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のアーティスティック・ディレクター

ウォッチ愛好家 フランソワ-ザビエル・オヴァーステイク:「Equation du Temps」の創設者兼編集者

カリ・ヴティライネン:マスター・ウォッチメーカー、アトリエ「ヴティライネン」のオーナー

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」について
ルイ・ヴィトンは、2002年に「タンブール」を皮切りにウォッチメイキングを開始し、以来、旅へのメゾンの情熱と強く共鳴するこの分野において卓越性の絶え間ない探究を追求してきました。2014年10月、メゾンは、スイスのメイランに、革新的なタイムピースを生むためのクリエイティビティとテクノロジーの最前線に立つ最先端施設である新しいウォッチメイキングアトリエを開設。文字通り「時の工場」を意味する「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」は、ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングに必要とされるさまざまな特殊技能すべてを擁しています。クリエイティブな独立性と画期的なイノベーションを特色とする「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」は、4,000平方メートル の広々とした明るいスペースに、伝統的な職人の道具と、最新のデジタル・テクノロジーを兼ね備えています。ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングに携わる名時計職人、エンジニア、デザイナーは、誇りある「Swiss Made」のラベルをさらに強固なものにする並外れた環境に恵まれています。
ルイ・ヴィトンについて
1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
詳細は、ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ 公式サイトlouisvuittonwatchprize.comをご覧ください。
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