廃棄消防服の再活用から始まったSDGsへの取り組みを、次は地域の交通安全へ活かす試み

官公庁向け制服の製造を主力とする大和被服株式会社(本社:岡山県倉敷市、代表取締役:畑 宏和、以下「大和被服」)は、持続可能な社会の実現に向けたSDGs活動の一環として、警察官制服の製造過程で発生する廃棄生地を再活用した「夜光タスキ」を製作し、製品の寄贈を開始いたしました。
これまで取り組んできた消防服のアップサイクル事業「Returbull(リターブル)#守るを繋ぐ」の知見を活かし、本来廃棄されるはずの高品質な生地を、子どもたちの命を守る交通安全用品へと生まれ変わらせました。
背景:年間2トン超の廃棄生地を「価値あるもの」へ
大和被服は1925年の創業以来、警察や消防などの官公庁制服を長年にわたり製造してきました。官公庁制服、特に警察官や消防士の制服は、なりすまし犯罪防止などの「セキュリティ(防犯)」の観点から、役目を終えた後はコストを掛けた焼却または埋め立て処分が一般的でした 。

さらに、製造過程では年間2トンを超える「端切れ(廃棄生地)」が発生することが課題となっていました。 当社ではこの「安全」と「環境」のジレンマを解決すべく2021年より、役目を終えた消防服を防災頭巾やバッグへと再生するプロジェクトを開始。今回はそのノウハウを応用し、警察官制服の製造時に出る余剰生地を活用した新たなアップサイクルに取り組みました。
警察官制服アップサイクルの特徴
警察官の制服は、過酷な現場に耐えうる耐久性と信頼性の象徴です。この高品質な生地を土台とし、蓄光反射テープを組み合わせることで、視認性と耐久性に優れた「夜光タスキ」を開発しました。「本物の警察官制服と同じ生地」という特別感は、子どもたちが自発的に防犯・交通安全意識を持つきっかけとなることを目指しています。

警察官制服からアップサイクルした夜光タスキ

下校時に夜光タスキをつけるイメージ
地元小学校への「夜光タスキ」寄贈
2025年12月24日、岡山県倉敷市立乙島東小学校の4・5・6年生へ夜光タスキ81本の贈呈式を行いました。
寄贈式の様子

夜光タスキでポーズを取る小学生
「玉島ルミナスミニポリス」の任命
全児童から代表5名が、岡山県玉島警察署から夜光タスキの着用や交通ルールを守ることを推進する特別隊員に任命されました。

子供がつけてみた感想「警察官に憧れているから、すごくうれしい」
「警察の服から作られているので、すごくカッコいいと思った」
「夜光タスキを付けて、事故を防いで安全に過ごしていきたいと思った。」
「暗い所で反射材などを着けて、事故防止の手伝いができると思うととてもうれしい」
「こども警察として、交通ルールを守っていきたい」
「家族にも、夜光タスキを使ってもらいたい」といった子供たちの声と反響をいただいています。
警察側の本件取り組みに対するコメント「警察官が普段着用している制服と同じ生地でつくられた製品が、子供たちの交通安全に活用されることを非常に嬉しく感じます。 県警察では、夕暮れや夜間の外出時に、夜光タスキ等の反射材を身に着けてもらうための活動を続けています。 今回の取組を通じて、子供のうちから反射材を身に着けることを習慣化し、幅広い世代の方に反射材を身に着けていただくことを期待しています。」

岡山県玉島警察署 交通課

倉敷市立乙島東小学校 校長
小学校担当側の寄附されたコメント「今回寄附していただいた夜光タスキが警察官制服からできたものと知り、喜ぶ生徒たちの姿を見て、今回をキッカケに反射材を身に着け、交通ルールをきちんと守り小学校への登下校をしてくれると思います。また夜光タスキを着用した上級生が、憧れの警察官になりきって下級生へ交通ルールを教える場面もあり、教育面からも貴重な機会であったと感じております。」
地域社会・教育機関とのソーシャルエコシステム
大和被服の取り組みは、単なる製品販売に留まらず、産官学が連携した社会貢献モデルへと進化しています。
警察官制服の端切れ活用: 2025年12月、倉敷市立乙島東小学校へ警察官制服生地による「夜行タスキ」を寄贈 。児童が「特別隊員」に任命されることで、自発的な安全意識を醸成する「心の安全教育」を実現しました 。
消防団体との協働: 岡山市消防局や鳥取県東部広域行政管理組合消防局と連携し、廃棄防火服を防災頭巾へ再生して地域の学校へ寄贈するサイクルを構築しています 。
次世代育成: 香川大学、就実大学等での講義やワークショップを通じ、学生と共にアップサイクルのアイデアを創出 。
礎となった消防服アップサイクル「Returbull #守るを繋ぐ」
今回の警察制服の取り組みは、先行して展開している消防服アップサイクルブランド「Returbull(リターブル) #守るを繋ぐ」の知見を活かしたものです 。
消防服の再定義: 高機能な「アラミド繊維」を解体・再縫製し、トートバッグやサウナハット、防災頭巾へ展開 。岡山市消防局との共同プロジェクトから始まり、現在は鳥取県など全国の自治体へ循環型モデルが波及しています 。
コンセプト: 命を守ってきた隊員の「想い」を、製品を通じて次の持ち主へ繋ぐという情緒的価値を付与しています 。
大和被服では、消防局と協働して廃棄予定の防火服を「防災頭巾」へアップサイクルし、小学校へ寄贈する活動を続けてきました。この活動から生まれたオリジナルブランド「Returbull(リターブル) #守るを繋ぐ」では、アラミド繊維の耐熱・高耐久性を活かしたバッグやレジャーシートを展開しています。 今回の警察制服を活用した取り組みも、この「守るを繋ぐ」というコンセプトを継承し、安全・安心な社会づくりに貢献するものです。

防災頭巾の寄贈式

消防服からアップサイクルされた防災頭巾
今後の展望
今回の寄附を通して、警察官制服製造時に出る廃棄生地を使った夜行タスキが、子どもたちへ与える効果に気付かされました。弊社では他にも白バイ隊員が着用する交通乗車服などの警察被服も製造しており、それら製造過程で生まれる廃棄生地は年間2tを超えます。今後も警察官制服による子どもたちへの心理的効果を活かした製品づくりを進め、命を守る新たな取り組みとして広く展開していきたい。
【大和被服株式会社について】
大正14年(1925年)創業。岡山県倉敷市に拠点を置き、官公庁(警察・消防等)の制服製造を主軸に展開。職人の手作業による高い技術力を強みとし、近年はSDGsに基づいたアップサイクル事業にも注力している。
▼会社WEBサイトはこちら
https://daiwahifuku.com/
▼廃棄消防服を再活用した「Retur bull #守るを繋ぐ」のページはこちら
https://returbull.official.ec/
本件に関するお問い合わせ
大和被服株式会社広報担当:畑 利昌(はた としまさ)
電話:086-522-4131
mail:info@daiwahifuku.com
平日:9:00~17:00
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