~SNS上の美容投稿 約23万件と、美容界隈クリエイター24名の実感から読む、「引き算と根拠」のトレンド~
生成AIを活用した「界隈マーケティング」支援を行うKEEN株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小倉一葉、以下「KEEN」)は、「KEEN界隈インテリジェンス」に蓄積したX上の美容関連投稿232,426件(2025年9月~2026年9月)の分析と、現役美容クリエイター24名へのアンケートをもとに、分析レポート「SNSから予測する2026年秋冬 美容トレンド」を公開しました。分析の結果、スキンケアでは成分名を挙げる投稿が増え、メイクでは彩度を落とした「低彩度」の言及量が2025年9~11月と比較して2026年6~8月に4.1倍となりました。レポート全文(PDF・全12ページ)は無料でダウンロードいただけます。

◆分析の背景
美容のトレンドは、雑誌やブランドの発信に先立って、SNS上の生活者どうしの会話の中で立ち上がることがあります。KEENは、共通の関心や悩みでゆるやかにつながる生活者のかたまりを「界隈」と呼び、X(旧Twitter)上の公開投稿を界隈ごとに収集・分類した「KEEN界隈インテリジェンス」を運用しています。本分析では、KEEN界隈インテリジェンスを用いて直近1年の美容に関する発話の変化を定量的に捉え、2026年秋冬のトレンドを予測しました。あわせて現役の美容クリエイターにアンケートを実施し、データ上の変化が投稿の現場でどう語られているかを確認しました。
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◆分析結果サマリー
1. スキンケアは「成分を指名する発話」へ。乾燥肌界隈でアゼライン酸の言及率が1年前の2.4倍に2. メイクは「低彩度」へ。言及量は1年前の4.1倍、2026年9月の実測では昨秋の約16倍に
3. ベースメイクのスキンケア化。「美容液下地・美容液ファンデ」の言及が1年前の2.2倍に
※本リリースでの「1年前」は2025年9~11月、「直近」は2026年6~8月を指します。
※言及率=界隈の投稿のうち、対象キーワードを本文に含む投稿の割合。倍率は四捨五入前の値で算出しています。
◆分析結果1|乾燥肌の発話で成分名を挙げる投稿が拡大。アゼライン酸の言及率は1年前の2.4倍
乾燥肌の悩みを語る発話(乾燥肌界隈・106,288投稿)では、成分名を本文に含む投稿の割合(言及率)が上昇しました。2025年9~11月と2026年6~8月の言及率の比較は以下のとおりです。
・アゼライン酸:0.3%→0.8%(2.4倍)
・ナイアシンアミド:0.8%→1.4%(1.9倍)
・レチノール:1.2%→1.7%(1.5倍)
・PDRN:2.3%→2.5%(高い水準で横ばい)
・セラミド/シカ:1.0倍/1.2倍
アゼライン酸を含む投稿の平均いいね数は、乾燥肌界隈全体の平均の2.6倍でした。セラミド・シカなど従来の保湿成分は伸びが横ばいでしたが、2026年9月には言及率が上昇に転じています。また「毛穴」の言及率は乾燥肌界隈で9.7%に達し、1年前の1.8倍となりました。

乾燥肌界隈における成分別言及率の変化(2025年9~11月→2026年6~8月)/出典:KEEN界隈インテリジェンス調査(KEEN株式会社)
クリエイターアンケートでは、この秋冬に気になる成分としてセラミド・ナイアシンアミド・トラネキサム酸・ビタミンCが多く挙がりました。「守りの成分で固めたうえで、悩みに合わせて攻めのアイテムを取り入れる」「ゆらぎやすい時期ほどシンプルに」など、成分を軸にした使い分けについての回答が目立ちました。
◆分析結果2|メイクの発話で「低彩度」が急伸。2026年9月は昨秋の約16倍
パーソナルカラー診断を切り口にしたメイクの発話(イエベブルベ界隈・126,138投稿)では、「低彩度」の言及が大きく伸びました。彩度を落とした色選びを指すこの言葉の言及量は、2025年9~11月と比較して2026年6~8月に4.1倍です。直近(2026年6~8月)の低彩度投稿の平均いいね数は界隈平均の3.9倍でした。「低彩度ピンク」「低彩度ベージュ」のように、イエベ/ブルベなど属性別におすすめ色を並べる投稿が、数千いいね規模で繰り返し見られました。
2026年9月の実測では、低彩度の言及率は1.14%に達し、2025年9~11月の約16倍となりました。同月の低彩度投稿の平均いいね数は界隈平均の8.6倍で、投稿数では1.1%にすぎない低彩度投稿が、界隈全体のインプレッション(表示回数)の6.0%(約852万回)を占めています。
一方で「ツヤ」「ラメ」の言及は1年前の0.5~0.6倍に減少しました。また「血色」「ティント」「パープル」系の言及は、12~2月に年間平均と比べて2~6割増える季節性が見られました。Instagram・TikTok上の公開投稿を定性的に確認した範囲でも、「低彩度メイク」を冠した動画企画が複数見られました。

イエベブルベ界隈における「低彩度」言及率の月次推移(2025年9月~2026年9月)/出典:KEEN界隈インテリジェンス調査(KEEN株式会社)
アンケートでは、この秋冬に使いたい色味として「低彩度系」「ボルドー・プラム・モーヴ系」「ブラウン・ベージュ系」「くすみ系」が上位に挙がりました。「低彩度」という言葉については、回答者24名中21名が見聞きしている(認知している)と回答し、うち13名は自分の投稿でも使っていると回答しています。
◆分析結果3|「美容液下地・美容液ファンデ」の言及が1年前の2.2倍に
「美容液下地」「美容液ファンデ」は、スキンケアとメイクの境界にあるアイテムです。その言及は、2025年9~11月と比較して2026年6~8月に2.2倍となりました。2026年7月以降は、集計期間中で最も高い水準で推移しています。含む投稿の平均いいね数は、対象界隈の平均の2.3倍でした。
秋冬のベースメイクで重視することとしては、「乾燥による粉吹き・ヨレ・崩れを避けたい」「肌負担の軽さ」「素肌っぽさと乾燥対策の両立」が繰り返し挙がりました。仕上がりの質感では「ツヤツヤではなくセミマット」など、控えめな質感を求める回答が目立ちました。

◆レポートのダウンロード
レポート全文(PDF・全12ページ)は、以下よりダウンロードいただけます。ダウンロード
収録内容:分析設計と全体概況/スキンケアの発話の変化と秋冬予測/メイクアップの発話の変化と秋冬予測/「低彩度」の投稿現場での使われ方/クリエイターの声と予言/ブランドへの示唆と仕掛けどき/集計定義
◆本分析結果の引用について
本分析結果は、出典を明記いただければ引用可能です。
出典表記例:「SNSから予測する2026年秋冬 美容トレンド(KEEN株式会社/KEEN界隈インテリジェンス調査)」
◆分析概要
【定量分析】
・分析主体:KEEN株式会社
・分析手法:KEEN界隈インテリジェンスによるSNS投稿データ分析
・分析対象:X上の美容関連の公開投稿(乾燥肌界隈・イエベブルベ界隈/投稿アカウント数 約11.9万、総インプレッション 約34.3億回)
・抽出条件:各界隈の収集キーワードで収集した投稿のうち、対象キーワードを本文に含む投稿を集計。広告・アフィリエイト・キャンペーン関連投稿、同一投稿の重複、および対象と無関係の投稿は除外。
・対象期間:2025年9月1日~2026年9月30日(2026年10月5日時点の集計値)
・サンプル数:n=232,426投稿
・補足:Instagram・TikTok上の公開投稿を定性的に確認
【クリエイターアンケート】
・調査主体:KEEN株式会社
・調査手法:アンケート調査(オンライン)
・調査対象:ブランドからの商品提供やPR投稿の経験がある現役美容クリエイター
・調査期間:2026年9月13日~9月25日
・サンプル数:n=24
◆KEENの界隈マーケティング支援サービスについて
SNS(X, Instagram, TikTok 等)上で展開するユーザー同士のゆるやかな繋がり=「界隈」を軸に、UGCの創出やクリエイターとのコラボレーションを通じて認知獲得から購買促進に至るマーケティング活動を支援するサービスです。SNS上の膨大な投稿データを生成AIを活用して解析し、感覚に頼らないデータドリブンな支援が特徴です。これまでに資生堂ジャパン株式会社、株式会社コーセーなどの化粧品事業会社に導入されています。界隈マーケティング支援事例:https://keen-inc.com/case-studies
◆KEEN株式会社について
生成AIを活用した"界隈マーケティング"支援サービスを展開するKEEN株式会社は、「働く個人が第三のコミュニティを持ち活動することで、様々な"出来ない言い訳"から人々を解放し世界を変えるムーブメントをつくる」をビジョンに2019年に設立しました。特定の興味関心を持つコミュニティ(界隈)の熱量を独自のデータベースで可視化・分析する「KEEN界隈インテリジェンス」の開発と、「KEEN界隈インテリジェンス」を活用したマーケティング支援を行っています。感覚的になりがちなファンの熱量を分析することで企業のマーケティング活動を支援し、一過性のバズではない持続可能な経済圏の創出に取り組んでいます。情報セキュリティの国際規格「ISO/IEC 27001」認証を取得しており、これまでに株式会社フリークアウト・ホールディングス、HAKOBUNE等からの資金調達を行っています。KEEN株式会社:https://keen-inc.com/
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