ストライプインターナショナルは19年春、レディス、メンズの新カジュアルブランド「クラフトスタンダードブティック」を立ち上げる。既存ブランドで培った、低価格ながら価値ある物作りを武器に大型SCに出店する。
“ありそうでなかった”カジュアル服
クラフトスタンダードブティックは、3年で100店という大きな目標を掲げる。背景には、短期間で同社の主力ブランドの一つに成長したレディスブランド「アメリカンホリック」の成功例がある。これに続いて、新ブランドも「こういう質感の商品をこの価格で提供できれば郊外SCのお客様に喜ばれるのでは」という仮説を元に開発された。デビューは2000~4000円の商品を中心とする。
レディス商品のキーワードは“クラフト感”。アメリカンホリックがクリーンでパリッとした雰囲気に対し、綿やリネンを使い、洗い加工や刺繍、レースなどで味付けした。ナチュラルカジュアル系の服自体はSC市場に多いが、デザイン性がありつつもほどよくきれいめで着やすい、絶妙な隙間を狙っている。
一方メンズは、SCでのブランドの選択肢が少なく、グローバルSPA(製造小売業)での購入率が非常に高い。だからこそまだまだ潜在ニーズがあるとも考えた。きれいな表面感で“高見え”するカットソートップやパターンにこだわったオックスフォードシャツなど、大手セレクトショップの匂いがする服を低価格で実現する。
両ブランドを手がける浅見幸宏氏は、「SC市場で何が足りないのかを常に観察しながら商品を提案していきたい」と話す。徹底的にターゲット層のリアルを追求した商品がどんな反響を呼ぶか注目だ。
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