概要
キャス・キッドソン(Cath Kidston)は、アイコニックなフラワープリントをはじめ、遊び心あふれるデザインを特徴とするイギリスのライフスタイルブランド。ノッティングヒルの小さなヴィンテージショップからスタートし、1号店のオープン直後から、オリジナルの製品を作り始めた。「モダンヴィンテージ」をテーマに掲げ、バッグやウェアだけでなく、ホームアクセサリーなども展開し、大人の女性に向けたアイテムだけでなく、キッズやベビーのアイテムも豊富に揃えている。
ブランドスタート当時から日本でも多くのファンを獲得。現在は閉店しているが、2006年に路面店1号店となる代官山店をオープンした。日本での販売は、兼松繊維、ユナイテッドアローズ、サンエーインターナショナルが担った時代を経て、現在はキャス・キッドソン・ジャパンが運営している。
歴史
キャス・キッドソン(Cath Kidston)の誕生は1993年。デザイナーのキャス・キッドソン氏が自らの名前を冠したヴィンテージショップをロンドン・ノッティングヒルに開いたことがはじまり。店内はヴィンテージファブリックやフリーマーケットなどで集めた小物、古い家具を並べるとともに、ヴィンテージファブリックを用いたクッションカバー、コットンバッグ、花柄のアイロン台カバーなどのオリジナル商品を販売した。
ヴィンテージファブリックを生活雑貨に使うというアイデアは瞬く間に人気を集め、花柄のアイロン台カバーなどが各メディアに取り上げられた。
2号店は、1999年にエリスタンストリートにオープン。その後、今もブランドを代表するシリーズの「クラシックローズ(Classic Rose)」「カウボーイ(Cowboy)」「スポット(Spot)」「ボート(Boat)」といったオリジナルプリントを相次いで発表した。
2000年代前半は、ロンドンのフルム、メリルボーン、ウィンブルドンなどの地域にも出店を続け、様々な企業とのコラボも行った。衛星放送チューナー、自動車、携帯電話などにキャス・キッドソンのプリントデザインが使用され、認知度を高めていった。
2016年時点で世界16か国に200以上のショップを構えており、イギリス人女性の5人に1人がキャス・キッドソンの製品を所持しているとも言われている。
(2019年3月現在)