コーセー、山梨県産グリーン水素を活用したエネルギーの「地産地消モデル」の実践現場を10月21日に「富士ハイドロジェン・サミット2026」で披露

2026/10/22 (2026/10/22更新)

株式会社コーセー


株式会社コーセー
~国内外の有識者をはじめとする関係者がコーセー南アルプス工場を視察~

 株式会社コーセーホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:澁澤 宏一)の南アルプス工場は、2026年10月19日(月)~21日(水)の3日間にわたり山梨県をはじめ東京都及び山梨大学が共催した国際会議「富士ハイドロジェン・サミット 2026」の、最終日に実施された現地視察の訪問先として、国内外の有識者をはじめとする関係者を受け入れました。当工場では、当社が掲げる化粧品製造時のCO2排出量を2040年までにゼロとする目標の達成に向け、山梨県米倉山で製造されたグリーン水素や、県営水力発電由来の「CO2フリー電力」を採用するなど“地産地消モデル”の構築に取り組んでいます。当日は、山梨県が誇る先進的な水素のサプライチェーン「やまなしモデルP2Gシステム」と連携したモノづくりの現場を公開しました。



 世界的に水素社会への移行が加速する中、山梨県は再生可能エネルギー由来のグリーン水素の製造から運搬・利用に至るサプライチェーン「やまなしモデルP2G(パワー・ツー・ガス)システム」の構築・実証を推進しており、確実な水素社会の実現に向けて取り組んでいます。
 「富士ハイドロジェン・サミット 2026」では、最先端の水素実装拠点である山梨県に、国内外の政策関係者や自治体、研究機関、企業ら約250人が集まり、課題解決に向けた議論と成果発信が行われました。2日目の本会議では山梨県の長崎 幸太郎知事と東京都の小池 百合子知事による対談も行われ、3日目に米倉山電力貯蔵技術研究サイトや当工場の視察が行われました。 

南アルプス工場での視察内容


地域の資源を循環・活用する具体的な設備と生産ラインを披露しました。
■水素ステーション視察
米倉山から専用トレーラーで運搬されたグリーン水素を受け入れる施設を見学していただきました。

■水素ボイラー視察
水素ボイラー
原料の溶解などで不可欠な「熱エネルギー」を供給するボイラー。水素の燃焼によって発生させた高温の蒸気を、配管を通じて工場全体へ循環・供給しており、熱源を都市ガスなど従来の化石燃料から水素熱源へ段階的に転換することで、製造工程におけるCO2排出ゼロを目指します。





■ファクトリーツアー(生産ライン見学)
水素を熱源として用いる生産設備や、省人化・作業負荷軽減を進める「ヒューマンファースト」な生産環境を見学いただきました。
■南アルプス工場で製造されている『雪肌精』を用いたお手入れ体験
水素を熱源とする当工場で生産する代表的なブランドである『雪肌精』の製品を体験していただきました。

水素トレーラー

水素ステーション

お手入れ体験


(株)コーセーホールディングス 代表取締役社長 兼 グループCOO 澁澤 宏一

 本日のご視察では、実際の製造ラインやボイラー設備をご覧いただき、米倉山で生まれたグリーン水素が、化粧品の製造現場でどのように活用されているのか、ご理解いただけたのではないかと思います。私たちが目指しているのは、単に環境に配慮した工場をつくることではありません。南アルプスの豊かな自然が育む水、地域の水力発電や太陽光発電、そしてグリーン水素。こうした地域の資源とクリーンなエネルギーを組み合わせ、実際のモノづくりに活かしていくことです。環境への取り組みを、理念にとどめず、事業そのものの中で実践していくのは決して容易なことではなく、この南アルプス工場の大きな挑戦となります。





 私たちコーセーグループは、「美しい知恵 人へ、地球へ。」という企業理念を掲げています。美しさをお届けする企業だからこそ、その製品を生み出す過程においても、地球環境に負荷をかけないモノづくりを追求する責任があると考えています。もちろん、水素の社会実装には、技術面でもコスト面でも、まだ乗り越えるべき課題があります。しかし、だからこそ、実際の製造現場で活用し、経験を積み重ね、その可能性を広げていくことが大切だと考えています。
 こうした取り組みは、一企業だけで実現できるものではありません。水素の製造から利活用に至るまで、地域の皆さまやさまざまなパートナーとの連携が不可欠です。私たちは、これまでもご支援、ご協力をいただいている山梨県様、そして山梨ハイドロジェンカンパニー様との協働関係を、今後さらに深めながら、水素の社会実装と地域に根差した脱炭素の取り組みを、一歩ずつ着実に前進させてまいりたいと考えております。
 また、本日お越しの国内外の皆さまとの交流を通じて、水素の可能性をさらに広げ、新たな連携や具体的な取り組みにつながることを心より期待しております。

山梨県副知事 井上 弘之 様

 米倉山において、山梨県が取り組んでいるグリーン水素の製造現場をご視察いただきました。本工場では、その米倉山で製造されたグリーン水素が実際に活用されており、研究開発や実証の段階を超えて、社会実装が進んでいる現場をご覧いただくことができます。ご案内するコーセー南アルプス工場は、本年7月に稼働を開始した最新の工場であり、環境への配慮と生産性の向上を両立した、サステナブルなものづくりの拠点です。特に、製造工程で必要となる熱エネルギーの一部にグリーン水素を活用しており、脱炭素化に取り組む先進的な工場として注目されています。
 山梨県では、これまで米倉山での実証を進めるとともに、水素を「つくる」だけでなく、実際に「つかう」場の創出にも力を入れてまいりました。本工場は、その成果を象徴する取り組みの一つであり、水素が産業活動の中でどのように活用されているのかを具体的に感じていただける場所です。





 本日の視察を通じて、ぜひグリーン水素の社会実装の現場を肌で感じていただき、水素が切り拓く未来の可能性について理解を深めていただければ幸いです。

富士ハイドロジェン・サミット 2026概要

会期:2026年10月19日(月)~10月21日(水)
主催:山梨県、東京都、国立大学法人山梨大学
主なプログラム:
1日目(10月19日):非公開セッション 
2日目(10月20日):本会議・記者発表会
3日目(10月21日):エクスカーション(米倉山電力貯蔵技術研究サイト、コーセー南アルプス工場)
サミット概要URL:https://www.fuji-hydrogen-summit2026.com/


やまなしモデルP2Gシステム

太陽光や風力などの再生可能エネルギーの余剰電力を使って水を電気分解し、「グリーン水素(製造過程でCO2を一切排出しない水素)」を製造・貯蔵・利用するシステム。


地元の「官学」との強固な連携による地産地消モデルの展開

当工場の最大の特長は、エネルギー・水資源の双方で地元の行政・大学と強固に連携している点です。
■山梨県(官)との連携:
・「やまなしモデルP2Gシステム」によるグリーン水素の導入に加え、県営水力発電シン・やまなしパワーのCO2フリー電力を活用し、工場エネルギーの脱炭素化を実現しています。
・企業版ふるさと納税を通じた「名水の地」ブランド化推進事業への寄附など、地域の環境保全・行政施策へも寄与しています。
・森林保全を初めとする自然との共生や、雇用促進、地域の活性化などを目指す立地協定・森林整備協定を山梨県、南アルプス市と3者で締結しています。
■山梨大学(学)との連携:
・化粧品の主要な原料が「水」であることから、“工場探しは水源探し”の考えのもと清澄な水資源が豊富である南アルプス市に竣工した当工場で、水の供給源を解明する共同研究を実施。解析の結果、標高1,400mの南アルプス山脈に降り積もった雪解け水が地下を通って工場へ届いていることが明らかになりました。


南アルプス工場

所在地:山梨県南アルプス市野牛島2847番1
敷地面積:110,763平方メートル
施工期間:2024年7月着工、2026年2月竣工、2026年7月稼働
主な生産ブランド:『コスメデコルテ』、『雪肌精』、『ONE BY KOSE』などのスキンケア製品
延床面積:39,280平方メートル
建物構造:地上 3階 S造(鉄骨造)
投資額:380億円
従業員数:100名(26年9月末現在) ※今後、製造状況により最大稼働時は300名を予定しています。
参考

■関連リリース
・コーセー、「南アルプス工場」の第一期建設開始と今後の計画について~2026年、「人」と「地球」の双方に向き合う、サステナブルな工場へ~
2024年2月14日発行:https://koseholdings.co.jp/ja/kose/news/8478/
・コーセー、南アルプス工場のエネルギーに「水素」を活用
山梨県が誇る水を活用した、エネルギーの“地産地消モデル”構築に着手 ~山梨県の豊かな水資源の活用による持続可能な社会構築に係る基本合意書を締結~ 
2024年6月14日発行:https://koseholdings.co.jp/ja/kose/news/8683/
・「名水の地」ブランド化推進事業の取り組みを支援 ~企業版ふるさと納税を活用し山梨県に1千万円を寄附、受納式を実施~
2026年2月27日発行:https://koseholdings.co.jp/ja/news/9868/
・コーセー、80周年を機に、南アルプス工場を稼働  エネルギーの地産地消モデルを推進し、製造時のCO2排出ゼロへ ~2040年までに当工場で使用する熱源を100%水素に切り替えへ~
2026年7月9日発行:https://koseholdings.co.jp/ja/news/10062/
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