【佐賀市】8,000年前の暮らしに迫る!東名遺跡10周年記念シンポジウムを開催しました

2026/10/22 (2026/10/22更新)

佐賀市役所


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国内最大級の湿地性貝塚「東名遺跡」。研究者や「土偶女子」が、縄文文化の奥深い魅力を紹介

佐賀市金立町にある東名遺跡は約8,000年前(縄文時代早期)の日本最古・最大級の湿地性貝塚です。
東名遺跡では、当時の暮らしを伝える貴重な遺物が数多く発見されています。
2016年に国史跡に指定され、今年で10周年を迎えました。
この節目を記念し、10月17日にメートプラザ佐賀で「東名遺跡国史跡指定10周年記念シンポジウム」を開催。約200人が参加し、縄文時代の研究者や「土偶女子」として活動する文筆家を迎え、東名遺跡の価値や、縄文文化の奥深い魅力に触れる機会となりました。

シンポジウムのチラシ

8,000年前の佐賀には、どんな暮らしがあったのか?
東名遺跡は、巨勢川調整池の建設に伴う発掘調査で発見された、約8,000年前の集落遺跡です。
最大の特徴は、国内最古・最大級の湿地性貝塚であること。
保存環境に恵まれ、通常の遺跡では残りにくい動植物由来の遺物が大量に出土しました。
中でも、精巧な編みかごや骨・角・貝などを使ったアクセサリーは、当時の人々の高い技術力や暮らしぶりを今に伝えています。
さらに、有明海の干潟と人々の関わりを示す遺跡でもあり、佐賀平野の成り立ちや、佐賀ならではの歴史文化を知るうえでも重要な役割を果たしています。
【出土品写真】

編みかご



アクセサリー(骨角製)



アクセサリー(貝製)



東名遺跡のここがすごい!
約8,000年前の編みかごが、なんと700点以上も出土!
東名遺跡では、編みかごをはじめ、木製品や動物の骨、骨・角・貝などで作られたアクセサリーなど、通常の遺跡では残りにくいものが数多く発見されています。
これほど貴重な遺物が残っていたのは、いくつもの条件が重なったためです。
湿地にある豊富な地下水や貝殻のカルシウム分、さらに海面上昇などによって堆積した土砂が、遺物を長い年月にわたって守ってきました。
まさに、約8,000年前の暮らしがタイムカプセルに閉じ込められていたような奇跡的な保存環境。
出土した編みかごの精巧な編み目やアクセサリーのデザインからは、当時の人々の高い技術力や豊かな感性をうかがい知ることができます。
研究者と「土偶女子」が語る!縄文の魅力

記念シンポジウム当日の写真

シンポジウムでは、東名遺跡の発見から国史跡指定に至るまでの歩みや歴史的な重要性、現在整備を進めている新たな施設について紹介しました。
また、土器に残された植物などの圧痕から読み解く縄文人の暮らしや、世界遺産にも引けを取らないと評される東名遺跡の学術的価値など、さまざまな視点からその魅力に迫りました。
専門的な考古学の話にとどまらず、身近な話題やユーモアも交えながら、約8,000年前の縄文人の知恵や工夫、現代の暮らしにも通じる縄文文化の面白さが分かりやすく伝えられました。
会場では、登壇者の話に笑いや拍手が起こる場面もあり、参加者が楽しみながら東名遺跡への理解を深める機会となりました。

記念シンポジウム当日の写真
また、登壇者および佐賀大学の学生を交えたパネルディスカッションも行われ、東名遺跡や縄文文化の魅力について、様々な意見が交わされました。考古学的な価値だけでなく、現代の私たちが縄文文化をどのように楽しみ、次の世代へ伝えていくのか。
東名遺跡の新たな可能性を考える機会となりました。



知れば知るほど面白い!新しい学びの拠点2028年OPEN!

東名遺跡ガイダンス・埋蔵文化財センター│2028年秋オープン予定
2016年に国史跡に指定された東名遺跡。
市では、その貴重な歴史文化を保存し、魅力を多くの人に伝えるための取り組みを進めています。
新施設では、貴重な出土品やさまざまな展示を通じて、約8,000年前の人々の暮らしや知恵、ものづくりの技術などを分かりやすく紹介します。
また、見るだけでなく、体験を通じて縄文文化への理解を深められる、こどもから大人まで楽しめる学びの拠点を目指しています。
歴史や考古学に詳しい人だけでなく、誰もが気軽に縄文の世界に触れ、その魅力を発見できる場所づくりを進めています。






また、国史跡指定10周年を記念し、JR佐賀駅の「佐賀之書店」では、コラボレーション企画「縄文ブックフェア」を開催中です。
歴史や考古学だけでなく、暮らしや文化、アート、サバイバル、絵本など、幅広いジャンルの本を通じて縄文の世界を紹介。今回のシンポジウムに登壇した小畑弘己先生、譽田亜紀子さんの著書も紹介・販売しています。
【縄文ブックフェア概要】
期間:2026年10月1日(木)~12月末(予定)
場所:佐賀之書店(JR佐賀駅 えきマチ1丁目佐賀東館)





東名遺跡国史跡指定10周年記念シンポジウム 開催概要

開催日: 2026年10月17日(土)
時間: 13:30~16:00
会場: メートプラザ佐賀 多目的ホール(佐賀市兵庫北三丁目8番地1)
主な内容:
・基調報告「東名遺跡のこれまでとこれから」西田巌(佐賀市文化財課)
・基調報告「東名遺跡のここがすごい」小畑弘己(熊本大学名誉教授)
・基調報告「縄文の楽しみ方」譽田亜紀子(文筆家・土偶女子)
・パネルディスカッション
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