ウェアーズ「ダブルクローゼット」/商品、販売、ファンがつながるコミュニケーション


 ウェアーズのレディスカジュアルブランド「ダブルクローゼット」は、リアル店舗、自社EC、社外のECモールの各販路で、顧客とより深くつながるためのコミュニケーションやプロモーションに力を入れている。

「可愛い」「ほしい」の声がやりがいに

 顧客との接点やブランドの鮮度のため、お店は毎週、10型程度の新作商品を入荷し売り場の見え方をいつも変えている。一方、自社ECは毎日新しいスタイリングをアップ。頻繁にお店やECをチェックしてもらえる習慣を作る。

 販促面では、18~19年秋冬は雑誌『ミニ』と協業したボアのブルゾンが社内の連携でヒットした。自社ECは商品のセット購入予約で10%オフなどの仕掛けでも売り上げを伸ばしている。インスタグラムも効果が大きく、ライブで新商品の直前告知をかけると売り上げが一気に跳ねる。投稿内容に対する「可愛い」「この色がほしい」といった生の声は現場のモチベーションになっており、店頭でも来店客から反響があるという。リアルの場では受注会やパーティーを開催し、18年夏には神奈川県でフォトジェニックな海の家も開いた。

雑誌と協業したボアのブルゾンは、販促や店舗ともうまく連携できた

 こうした取り組みの効果を最大化するためのカギが、月に1度、全国の店長を集めて東京本社で開く店長会議だ。橋本晶子専務取締役企画生産部部長はじめ企画チームの、「旬のトレンドをダブルクローゼットらしく」表現した商品1点1点に対する思いを、花井千春執行役員販売部部長が店長会議を通じてお店に伝え、またお店の声を企画に戻している。皆の考えがブレないよう、「できるだけ会って直接話す」(花井さん)こともブランドの濃さにつながっている。

橋本晶子専務取締役企画生産部部長(左)と花井千春執行役員販売部部長


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