シューズメーカー、スピングルカンパニー(広島県府中市)が今年9月、東京・銀座に開いた「スピングル」の直営路面店が好スタートを切っている。特にインバウンド客が想定より多く、客単価も高いため目標を上回るペースという。女性客も他の店舗より多い。
(古川富雄)
銀座店は同ブランドのフルラインを扱う旗艦店と位置付ける。直営としては5店目。レジ周りにのれんや格子、床は杉綾模様と和を意識した内装を特徴とする。英文のPOP(店頭広告)も置いている。売り場面積は53平方メートル。
インバウンド売り上げ比率は10月が約50%、11月は約60%を占めた。金額を気にしないで購入する客や、まとめ買いも目立つ。地域別では米国が最も多く、欧州が次ぐ。以前からスピングルのことを知っている人が多いという。
レディスの売り上げが半分近くを占めているのも特徴。そのため女性に訴求するディスプレーに変更し、売り上げ増につなげようとしている。
最も売れているのは定番モデルのSP―442。柔らかいカンガルーレザーを使ったサイドゴアのミッドカットスニーカーだ。色はダークブルー、ダークネイビー、レッドブラウンが人気。定番で、カンガルーレザーのローカットSP―110もよく売れている。銀座店限定モデルも3型あり、売れ行きは順調という。