ミューラーン(東京)は、水着ブランド「クリーンクラス」とヨガなどのアクティブウェア「アルヴォーブ」で日常的に着られるアイテムを増やし、好調だ。二つのブランドでフルコーディネートが組めるようになり、客単価の上昇にもつながっている。
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クリーンクラスは、プール用に特化して今春スタートした。「様々なシーンで使える」という顧客の声に応える形でシーン、年齢、季節を問わず着られるライフスタイルブランドとしての打ち出しを強めている。パフスリーブやスクエアネックなどアウターのトレンドを加味したトップを大幅に拡充し、「洋服感覚で着られる水着」の需要を掘り起こした。オフィスカジュアルにも向くきちんとした見た目に、紫外線カットや防水、ストレッチ性といった水着の機能を持ち合わせる。一般的な水着と異なり、一度に何着も買っていく人もいるという。
アルヴォーブは、羽織り物のバリエーションを広げた。段ボールニットを使ったフレアブルゾンやスタンドネックブルゾン・パーカなど、ヨガスタジオの前後にさっと羽織ってカフェや買い物に出かけられるアイテムだ。体温調節にも役立つ。段ボールニットでジョガーパンツも作った。着心地は楽だが上品で、飛行機内で着る服にも推す。
売り場ではブランドの垣根を越えたコーディネート提案に力を入れる。セット購入が多く、クリーンクラスのトップにアルヴォーブのレギンスの組み合わせが「鉄板」。トップ、ボトムに羽織り物も加われば、購入額は7万円ほどになる。