タグやラベル、パッケージ主力のテンタックは、「脱プラが最優先」として、紙製のフックやパッケージ、ICタグの提案を強めている。
紙製のパッケージはインナーやTシャツ、ソックスなどの用途を中心に採用されている。立体展開図が必要となるケースが多いため、同社のデザイン企画室が蓄積したノウハウで機能性を損なわない仕様にできるのが強みだ。紙製フックや糸ロックスは集中購買しており、「業界最安値で提供できる」という。
フィンランドのストラエンソ社などの紙製のICタグについても取引先の反応が良い。今はエコが切り口になっているが、複数のメーカーが紙製のICタグの開発を進めており、「今後は生産ロットが増えることでコストが抑えられ、従来型のICタグは順次紙製に移行する」と見ている。
焼却時にCO2(二酸化炭素)の排出を大幅に削減する技術「グリーンナノCO2オフ」を使ったプラスチック原料のパッケージやアパレル資材も注目を集めている。シャツメーカーやインナー、大手スポーツブランドなどが導入。大手スーパーのレジ袋などでも採用が決まっており、「グリーンナノCO2オフのマークがエンドユーザーに普及していきそうだ」と考える。
(繊研新聞本紙19年12月4日付)