ボーケン品質評価機構は、19年4月に地域本部制から機能分野別の5事業本部制に本格移行した。各事業本部の機能を踏まえた工場監査の仕組み作りが、QC(品質管理)監査に加え、有害物質や労働条件などに関わるCSR監査でも進む。顧客企業の依頼を受け一部でCSR監査をスタートさせている。
ボーケンは、ニーズが高まっている「不良の原因を元からなくす」QC監査で中国人の教育を急ぐとともに、CSR監査でも労働安全衛生管理の分野でISO4501に基づく審査員資格取得など人材育成を進める。来年度には日中で本格的実施する予定で、中国での準備も進める。今5人の人員も早い時期にQCを15人規模に拡大する。有害物質管理は提携するSGSと連携し、情報提供と管理の仕組み作り支援の2本柱で取り組む。有害物質管理セミナーや11月に東京で始まったボーケン展示会でサステイナブルの最新情報提供を強めている。今後は世界の各種規制などの情報を踏まえ「何をどこまでやるか」その方針作りから支援する。
また、開発製品の試験にとどまらず企業の開発・品質管理部門と共同のリサイクル関連製品開発の取り組みも増えている。これらは認証・分析事業本部が全体の戦略を練り、他の事業本部と連携して管轄する。
(繊研新聞本紙19年12月4日付)