アパレルEC運営のシーザライト ユーチューバー潤間取締役がけん引

2024/04/25 06:27 更新


 メンズ主力のアパレルECを運営するシーザライト(東京)の業績が伸びている。自社ブランドとインフルエンサーブランドを販売しており、24年2月期の売り上げは前年の約23億円から35億円になった。ファッションユーチューバーとしても活動する潤間赳郎取締役が率いる商品企画チームが成長を支えている。

 10代後半~20代前半の男性向けに複数のブランドを運営している。自社ブランドはモードテイストで年間売上高15億円の「アストロノミー」、きれいめカジュアルの「スプ」は5億円。インフルエンサーブランドは、潤間取締役がユーチューバーとしての経験を生かし、インフルエンサーの個性に合わせてディレクションする。中心価格はトップで4000~5000円、アウターは1万円以下。

 ヒット商品の多さが強みだ。10人ほどの商品企画チームで年間約500の新商品を出す。市場で売れているアイテムを分析し、他にはない色や素材で差別化する。

 直近ではハーフジップのスウェットトップの素材をフリースにし、袖にトラックジャケット風のラインを入れた商品が当たった。

ヒット商品になったハーフジップトップ

 ゾゾタウン、アマゾン、楽天など複数のモールに出店し、売り方のノウハウの蓄積も進めている。

 今後は企画チームの人員を増やし、レディスとユニセックスを強化する。社内インフルエンサーを育成し、ブランドを立ち上げる計画もある。25年ごろをめどに年商50億円、10年以内に100億円を目指す。

潤間取締役

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