三井不動産はJR川口駅東口前に「ららテラス川口」(埼玉県川口市、地下2階~地上11階)を5月31日にグランドオープンする。
(有井学)
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ららテラスは5施設目。21年2月に閉店したそごう川口店の建物の内装と一部外装を改装し、MDも旧そごうの一部店舗を継続しながら、セレクトショップを中心とした高感度ファッションや日常生活需要に対応した大型専門店など94店が入る新たなSCに刷新した。駅西口側に08年11月に開業したララガーデン川口と連携して、人口増加が続く足元商圏客を取り込み、年間売上高はららテラスの中で最大の約170億円、年間来館者数約600万人、ララガーデンと合わせた売上高で300億円を目指す。
三井不動産商業マネジメントの川口エリアオペレーションセンターがララガーデン川口と一体で運営し、「地域での顧客基盤を拡大し、川口エリア経済圏を確立する」(肥田雅和執行役員商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部副本部長兼リージョナル事業部長)。周辺で増加する大型マンションなどに居住する若いファミリー層を軸に、幅広い客層の獲得を目指す。
店舗は地下1階~地上8階と屋上階の11階で、店舗面積は約2万1500平方メートル。同SCと同様に、旧そごうからSCに転換したアルカキット錦糸町でのノウハウも生かし、「百貨店撤退後に地域の人たちから必要なものを調査するとともに、上層階に目的性が高い店、下層階に食品など利便性の高い店を配置するなどした」という。
11階にはバーベキュー施設とシェアオフィス、8階にはアミューズメント施設や子供向け教育施設など、7階に大型家電店や大型生活雑貨などを入れ、地下1階は食物販やフードコートからなる食ゾーンとした。
地上1階は「プラザ」などの生活雑貨、2~6階はファッション、雑貨が中心で、ペデストリアンデッキで駅とつながる3階に「アーバンリサーチストア」「ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング」「オンワード・クローゼットセレクト」「オペークドットクリップ」など高感度ファッションやコスメを集積した。5階全体には「ユニクロ」「ジーユー」が入る。

外壁に「埼玉県最大」の大型LEDビジョンを設置。旧そごうで使っていた大理石やからくり時計などを再利用し、サステイナビリティーも重視する。