25年春夏デザイナーコレクション 有力ショップ&百貨店バイヤーはここに注目

2024/11/05 08:00 更新有料会員限定NEW!


 クワイエットラグジュアリーから脱却する方向に進んでいる。25年春夏、新たに注目するのは、ロマンティックで甘い世界。少しヒストリカルな要素も含んだフェミニンなムードに、心引かれたというバイヤーが多い。ファッションとしてのファンタジーを追求しながら、猛暑や残暑に適応する、着やすくて涼しい素材のアイテムも欠かせなくなっている。

【関連記事】リアルクローズのディレクター&デザイナーが考える25年春夏

  1. 発注したデザイナーブランドベスト3とその理由
  2. 品揃えで重点としたこと、新たな取り組み
  3. 注目のトレンドキーワード
  4. 売れると期待するアイテム
  5. 新規で買い付けるブランド

色気、可愛らしさを強調

エストネーション バイヤー 佐川洋子さん

1.発注したデザイナーブランドベスト3とその理由

 「ヴァレンティノ」=デザイナー交代後の注目のコレクション。ビンテージ感漂う圧巻のルックはまさにアレッサンドロ・ミケーレの世界。スタイリングは独特だが、一点一点がとても美しく、メゾンの職人技が光っていた。ふんだんに使われている小物も新鮮で、ジュエリーの利かせ方やソックスの合わせ方、バッグの2個持ちなど、〝盛る〟スタイリングに鮮度を感じた。

ヴァレンティノ

 「サカイ」=原点であるコレクションを見つめ直し、サカイの象徴的な服のアーキタイプであるアイテムを現代的にアレンジ、再構築したというコレクションは、いつもよりシンプルだが、よりスタイルが引き立って印象的だった。エンブレムがポイントのブレザー×ボウタイのスタイルは、多くの人がトライできそう。ボーダーのアレンジもすてき。フレンチムードが新鮮だった。

 「クロエ」=引き続き、クロエといえばこれ!という世界で、レースやカラーの美しさが際立ったコレクションだった。先シーズンに比べてウェアの鮮度はなかったが、雑貨の鮮度がアップし、スタイルをアップデートしていた。

2.品揃えで重点としたこと、新たな取り組み

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事