ファッションビジネスが続くために必要なことは?(五十君花実)

2017/01/12 00:00 更新


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今年はブログをもっと書くと昨年末の投稿で誓いつつ、早くも1月半ばであります。

先が思いやられるわ…。

というわけで、今更ですが本年も宜しくお願い致します。


◆あれから3年、ファッションは前進しているか?

さて、今年の繊研新聞1月1日号は、「ファッションビジネスが続くために」「これからの幸せのかたち」がテーマでございました。

一部の掲載記事が、WEBでも読めますのでご覧くださいませ。この一覧とかこのインタビュー(←これ面白い)とか。

皆さま既に激しく実感されていることと思いますが、オーバーストア商品の過剰供給それゆえの同質化が極まり、正直、いまこの業界はサステイナブルであるとは言い難い。今の構造のままでは存続できない。

そこを切り抜けて未来をどう作っていきましょうかね~、というのが今回のテーマでした。

ちなみに、今から3年前、2014年の繊研の新年号のテーマ(というか媒体の年間テーマ)が「脱・飽和のススメ」でした。

この号、手前味噌ながらなかなか評判が良かったものです。

その号の書き出しが以下でした。

この10年ほどでファッション業界をめぐる環境は激変した。オーバースペースといわれながらも首都圏を中心に新たな商業施設が生まれ、地方や郊外への大型SCの出店も止まらない。特に低価格商品を販売する大型専門店は10年で倍増し、全国のSCは3100を超えた。飽和は極限にまで達している。安易なマーケットインによる商品戦略が続いたことで同質化から簡単には抜け出せない状況だ。

…どうですか?これ数字変えればそのまま今年の新年号でもよくないですか?

今も3年前と全く同じことを嘆いてる点に、私は非常にゲンナリしました。

3年経って、飽和から脱して快方に向かっているどころか、むしろ飽和は更に悪化して、いよいよにっちもさっちも行かなくなっているというのが今です。

というわけで、いい加減ここを下げ止まりとして、業界として今年こそなんとか浮上していきたいものですね。

◆外とつながることが、構造不況を救う…!?

他媒体の新年号や年末特別記事なども色々拝読したんですが、その中で、ファッション業界のご意見番、軍地彩弓さんがニューズピックス寄稿されていた「2017大予想 消費者目線のファッションビジネスが時代を変える」が印象的でした。

ジェンダーフリー、CtoC、ローカルといったテーマ別に、ファッションというフィルターを通して未来をどう読むか、といった内容の記事です。

(ニューズピックスで軍地さんのお名前で検索かけると一番上にこの記事出てきます)

基本、ファッション業界外の人を対象にして書かれている記事なので、業界内の人にとっては“再確認、答え合わせ”のように感じられる内容かもしれませんが、分かり易い上に大局観があって、自分自身、記事を書く時はこうでなければならないと改めて思いました。

軍地さん、大変勉強になりました!!と、お会いしたらお伝えしようと思います。

これは2016年の自分自身の反省なんですが、日々ファッション業界にどっぷり漬かっているがゆえに、どんどん視野が狭くなるんですよね、大局観を失ってしまうというか。

どんどん業界内の常識に染まって、一般消費者の心から乖離していく。

そして、消費者から見ると何か問題があっても、業界の常識に染まりきっているがゆえに、解決策を必死で考えるのではなく、「それはどうしようもないよね~」みたいになっちゃう。

このマインドこそが、今の構造不況の根本原因なんだと改めて感じています。

よって、ファッションへの愛や情熱は保ちつつ、今年はもっと広い視野で取材活動をしていきたいなーと。

ファッション業界の外の人といかにつながっていくか、そこで得た知見をファッションの世界にどう還元するかを考えると、今まで見えてこなかったブレイクスルーに気付くのだろうなーと。

◆ファッションは今も最先端たりえるか

軍地さんも記事中で言及されていたんですが、ファッションの世界で起きていることを考えるのは、世の中全体の潮流を読むことに繋がるんですよね。

なんかここ数年、あまりのアパレル不況っぷりに、「もうそんなこと言えないんじゃないかな」みたいにすっかり自信喪失してましたけど。

もちろん、ファッションの世界で何かが起こるのが、他業界に比べて断トツで早いということはもうない(ウェブサービスやテクノロジーの世界の方が断然早いと感じるものは非常に多い)ですが、とはいえ、ファッションの世界のやり方なり視点なりが、他業界で何がしかのヒントになることは今も多い。

言わずもがなですが、食分野とかってそうですよね。

卑屈にならず、かといって慢心もせず、その点は自信を持っていきたい。

というわけで、繰り返しになりますが、ファッションへの情熱と良い意味でのマニアックさは引き続き追求しつつ、より広い視野で世界を見て、良い仕事につなげていきたいと思います~。

本年もよろしくお願いいたしま~す。

【おまけ】



本年のデスク脇カレンダーは、サイバー攻撃等々で色々お騒がせ中なプーチン・ロシア大統領ですの。

アイドルのブロマイド調に、プーチンのキメ顔ショットが毎月楽しめるもので、色んな意味で胸いっぱいです。

ロシア土産としてもらったんですが、これ日本ではロフトで売ってて、クリスマスのプレゼント交換用に買いに行ったら大人気過ぎて品切れしててウケました。マジか。

 




五十君花実 特技=ミーハーな記者・五十君がお届けする業界のよもやま話。パリコレから東コレ、ストリート、地方のおもしろショップまで、ニュースあるところに五十君あり!!…というスタンスが理想です

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