ミュージアムへ行こう!パリ篇(五十君花実)

2016/05/30 00:00 更新


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上野の東京都美術館でやっていた伊藤若沖展が、まさかの入場5時間待ちだった…ディズニーランドですかここは…!?といった話が先日騒がれておりましたが、若沖に限らず、最近は面白い&面白そうな美術展・企画展が目白押しですよね。

かく言う私は、ルイ・ヴィトン展も、セーラームーン展(ドンズバ世代!)もまだ行けておらず、行かねば…!!!状態です。ダメダメだわ><!!!

ファッション業界の皆さまは、企画職に就いている方もそうでない方も、インスピレーションを求めてこういった展覧会にはたくさん足を運ばれていると思います。

そんなミュージアムラバーな皆さまに向けて、繊研新聞では昨年夏に「ミュージアムへ行こう」という服飾に関連する美術館を紹介する連載をやっていましたので、ご興味ある方は是非お読みくださいませ!!

 


上記連載の2回目で取り上げた、目黒のアクセサリーミュージアムの収蔵品から。
1800年代のコスチュームジュエリー

 

ユナイテッドアローズ本社内の日本服飾文化振興財団服飾資料館や、コスチュームジュエリーがいっぱいの目黒のアクセサリーミュージアム、天王寺のボタン博物館など7つをご紹介しておりまして、どれも魅力的なので要チェキ!

で。ヴィトン展とセーラームーン展にはまだ行けていない私ですが、この1ヶ月間で、旅先も含めてファッション関連の展覧会に3件足を運びました。

パリの装飾芸術美術館と、アントワープのモード博物館、終了直前に駆け込んだ東京の三菱一号館美術館の3件です。

どれもとっても楽しかったので、3回に分けてご紹介いたしますね~~。

皆さま宜しくお付き合いくださいませ。

初回はまずパリ装飾芸術美術館から~↓↓↓

前回のブログで書いたベルギー旅行の際に、2泊3日でパリにも行って参りました。

 



アントレコートをはじめ美味しいものをたらふく食べ、アベニューモンテーニュでウィンドーショッピングを楽しみ、ラファイエットの食品館でエキサイト、、、、!!等々、やりたいことがあり過ぎて2泊3日じゃとても足りない…!!

というパリ滞在だったのですが、そんな中でもちゃんと時間を捻出し、ルーブル横の装飾芸術美術館でやっていた「Fashion Forward」展を見てきたのでございます。

日本語訳すると、「前進するファッション」展とかでしょうか。

同展覧会は8月14日まで。詳細情報はこちら

そのタイトル通り、1715年からまさに今の今までの、時代時代を彩ってきたファッションが展示されていました。

マリーアントワネット的な18世紀の宮廷服に始まり、エンパイヤドレス、クリノリン、20世紀に入ってからのアールヌーボー、アールデコといった具合に、各年代で一世を風靡してきたスタイルが一堂に並んでおるわけです。

 


18世紀の宮廷服。まさにベルバラの世界!!

 

ロココな宮廷服も保存状態が良くてとってもきれいだし、30~40年代のスキャパレリ、ヴィオネ、シャネルなどのクチュールも華やかで猛烈に素敵なんですが、私的に一番の見所だと感じたのは、やはり第二次大戦後から現在に至る流れ。

ディオールのニュールックがあり、バレンシアガのバレルルックがあり、クレージュやウンガロのフューチャースタイルがあり、コムデとかのボロルックがあり、パワーショルダーがあり、エトセトラエトセトラ…。

 


中央がニュールック、手前左が確かバレンシアガ。写真映りが淡すぎてすみません…


とにかくその展示量がスゴくて、圧倒されます!!

さすがファッションの都・パリにある、ファッションの美術館。持ってるアーカイブの量がハンパないぜ…。

戦後コーナーの中でもとりわけ私が興奮したのは、1990年代のあたりです。

これは、単純に私がファッションに興味を持ったのがその頃だったからというのもあるし、

ちょうど今の時代の空気感と90年代とが似ているから、というのもあるんでしょう。



中央がマルジェラのストックマンジャケット

 

あの頃、モードエモードやファッション通信で見ていた、マルジェラマルティーヌ・シットボンヴィヴィアンコムデギャルソンなどが展示されておりまして、なんかもう懐かしいし、あの頃は画面や紙面を通してしか見れなかったけど今見てるのは実物だし、あれから20年経っているのにも関わらず新鮮だしで、かっっっなりグッときました。

ああ、私はこれを見てファッションが好きになったんだったな~というものたちとの邂逅でした。

あの時代のファッションに対してそういう風に感じる人、きっとすごく多いですよね。

順路を進むにつれどんどん現代に近付いて、一番最後のコーナーにあったのは、ついこないだ発表されたヴェットモンのゴス×ストリートみたいな16~17年秋冬のルック、そしてマルジェラの15年春夏、大トリはコムデギャルソンの15年春夏でした。

どれも真っ赤っ赤で迫力満点。コムデがトリなことに、西欧から川久保さんへの深いリスペクトを感じた次第です。



右から2番目のフード被ってるのがヴェットモンのストリートゴスルック。
このボディのちょうどうしろにあったのが実は・・・(下記参照)

 

ここでなんともニクイと感じたのが、この最後のゾーンが、ちょうど部屋の一番最初にあった戦中~戦後直後のゾーンの裏側になっていた点。

ヴェットモンの最新ルックと、昔のバレンシアガとがちょうど背中合わせで配置されていたのです。

ヴェットモンのデムナ・ヴァザリアがバレンシアガを手掛けるようになったことへのオマージュなのね…!と、一人興奮したのでした。(単なる勘違いだったら恥ずい)

というわけで、服飾史の流れを知る上で非っ常ーーーに参考になる展示でした。超勉強になります!

服飾史を知りたい&おさらいしたい方にはピッタリ!そして、○○年代のアレに再会したい(私でいうところの90年代)みたいな方にもピッタリ!!

ただ、何かテーマを持って編集してあるというわけではなく、

「とりあえず年代別に全てを網羅してみました…!!圧倒的な物量で勝負します…!!!」

的な面は否めないので、何らかのテーマなり視点なりで編集して見せて欲しい!という人には少し物足りないかも

(単に私が分かってなくて、テーマを読み取れていないだけだったらどうしよう!ということに今気付きましたが気にしません!)

でも、やっぱりあの物量は本当にすごいので、ファッションに興味ある人なら猛烈に楽しいと思います。

そして、展示の中に何体かH&Mのアイテムが入っていたんですよ。(カール大帝とのコラボ商品など)

「現在のファッションを語る上では、ファストファッションが欠かせないっていう意味なのか…??」

とやや疑問に思っていたのですが、何のことはない、最後に確認したら、この展覧会はH&Mがスポンサーだったのでした。なるほどですね!!

これを読む限り、この協賛を記念した特別商品などもH&Mで発売されていたようです。なるほどですね!!

というわけで、展覧会は8月14日までですので、パリに行かれる際は是非~~。

次回はアントワープのモード博物館について!乞うご期待〜〜。



五十君花実 特技=ミーハーな記者・五十君がお届けする業界のよもやま話。パリコレから東コレ、ストリート、地方のおもしろショップまで、ニュースあるところに五十君あり!!…というスタンスが理想です

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