『マッドマックス』とファッション(五十君花実)

2016/04/25 00:00 更新


Medium %e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%8901

まず冒頭に、このたびの地震で被災された皆さまが、一日も早く落ち着いて過ごすことができますように。

 

ライダーズジャケット(一般的な表記はライダー”ス”ですが、繊研の表記の決まりではライダー”ズ”なのです)といえば、ワードローブの定番アイテムの一つですが、残念ながら私はちゃんとしたライダーズを持っていません。

 ライダーズが着たい…そろそろちゃんとしたのが欲しい…!!

買った暁には川久保さんの真似をして写真を撮りたい…!!!(身の程知らずですみません)

という思いをこの春募らせております。(でもいまだどれを買うべきか決めあぐねている。このままだと、今季もまた買い逃しそう)

ただ、こうした思いを抱いているのはどうやら私だけではないようです。

先日展示会に伺った「コルテスワークス」「キッカザダイアリーオブ」などのPRさんが、「なんか最近ライダーズ着てる人が街で目につきますよね、秋冬物の受注もいいんですよ」とおっしゃっていました。

確かに、ライダーズに代表されるバイカー(バイク乗り)スタイルって、16~17年秋冬のトレンドテーマの一つになっております。

16年春夏の「ヴェットモン」「ルイ・ヴィトン」からその流れが始まり、今秋冬は「クロエ」がドンズバのバイカールックを並べていました。



クロエの16~17年秋冬のテーマは「ロマンチックボヤージャー」。
70年代に、バイクで中東などを旅した仏人女性ジャーナリストを着想源にしたボヘミアンルックだそうです。

 

インスタにアップする写真が毎度フォトジェニック過ぎる韓国系アメリカ人インフルエンサー、エイミー・ソングさんも、パリコレ中下記のような写真をアップしておられました。



インスタアカウント @songofstyle より。
16年春夏のLVのバイカールックでキメておられるようです。

 

というわけで、バイカールック、きてます!!

で、話は唐突に変わるんですけど、私先日、映画の「マッドマックス 怒りのデスロード」を見てきたんです。

昨夏に2回見たのに続き、今回で3回目。

 高性能オーディオを使った爆音上映でおなじみな立川のシネマシティが、マッドマックスのアカデミー賞6冠をお祝いし、新しいオーディオ機材を導入してリバイバル上映するというので行ってきました。

 


amazon.co.jpより

 

リバイバルのためにシネマシティがかけた設備投資費用、6000万円だそうです。

…この人たちバカなのかな、バカなんだな(褒め言葉だよ!)と思い、そのマッドな心意気に敬意を表して、既に2回も見たけどもう一回ぐらい見ておこうかな!と思ったのです。

※私は80年代のマッドマックスを全く見ていない、単なるニワカファンです。真のファンの皆さん、偉そうに語ってすみません。

昨夏に2回見た時はかなりグッッッときて、1回見るたび3度泣いたりしていました(緑の地がもう無いと知ってフュリオサが慟哭するところ、ニュークスが死ぬところ、ラストシーンでフュリオサの前からマックスが消えていくところの計3度)が、

さすがに初回の鑑賞から半年も経っている上、3回目ともなると、正直当初ほどの感動は訪れませんでした。ずーん。。まあ当然か。

とまあ、そのように私のエモーションは薄まってはいたのですが、それでもやっぱりあの映画が十二分にイケてるエンターテイメントであることは間違いなかった。

何がステキって、あの映画は登場人物の女性がみんなカッコいいんですよ

マックスの映画なのに、主役のマックスが霞みまくるほどに女性たちがかっこいい。

シャーリズ・セロンa.k.aフュリオサ大隊長はもちろんですが、

悪役(イモータンジョー様。彼も彼で味わいがある)から自由を求めて逃げ出す花嫁たちもみんなとってもスタイリッシュ。

花嫁を演じているのは、今をときめくファッションセレブたちです。

ロージー・ハンティントン・ホワイトリー(ヴィクシーエンジェルも務めたスーパーモデル)や、

アビー・リー・カーショウ(同じくスーパーモデル)、

ライリー・キーオ(プレスリーの孫)、

ゾーイ・クラヴィッツ(レニクラの娘)らなので、いやが上にもカッコよくなるわけです。

だがしかし!シャーリズ・セロンやファッションセレブを差し置いて、一番かっこいいのが、作中で「鉄馬の女たち」と呼ばれるおばちゃん集団です。

 彼女たちには、ロージーをはじめとしたコムスメには決して出せない味わいがあって、大変滋味深いのです。

なんで鉄馬かと言うと、彼女たちがバイク乗りだから。

鉄の馬=バイク、という日本語訳のセンスにも痺れるじゃないか!!

アリゾナっぽい荒野(実際に撮影した場所はナミビア)で、古びたバイクを駆るおばちゃんたち。

日に焼け、深く皺の刻まれた肌に、バサバサと伸びた髪、土臭いハードなバイカールックがなんともしぶい…!!!

で、話は最初に戻るんですが、彼女たちって、まさに16~17年秋冬で出ている女性像だなと。

クロエの砂漠(中東)をバイクで旅する女性とか、まさに鉄馬の女たちそのものではないですか!!

※クロエに関しては、スージー・メンケス女史がこのように書いていらしたのが印象的です。

少し引用すると、

「(IS問題、それに端を発する移民問題が喫緊の課題となっている)今の時代に、“中東を旅するジャーナリスト”を着想源にして服を作って、それがこんなにお気楽ボヘミアンな感じなのはいかがなものか。いま中東に行くジャーナリストはみんな防弾ベスト着てるのに」的な。

それも事実ですが、私は純粋に服としてかわいいな、と思ったけど。

さて、数年前に後輩から、「映画はファッション以上に製作期間が長いものだから、世界観の作り込みや、それに付随するファッションスタイリングも、もの凄く緻密に公開する頃の世の中の気分を考えて作られているものだ」とUAの栗野さんが言っていたor書いていた、と聞いたことがあるのですが、(又聞きの上にうろ覚えだから、栗野さんは全くこんなこと言ってないかもしれません。全然違ったらすみません)

今回のマッドマックスこそ、まさにそういうことだなと思った次第です。

数年前(多分2010年)、セリーヌのミニマルブームの勢いが加速し始めた頃に、「トロンレガシー」というディズニーのSF映画を見た時にも同様の感覚をおぼえたのであった。

作中衣装(うろ覚えですが、おうちの中の道場みたいなところ?のシーンの衣装)がクリーンでミニマルで未来的で、更に道着やキモノのような和の要素があるところに、

「うおーなんか超今の時代っぽいー!なんだこれ超かっこいいぞー!!」

と興奮したのです。

あの時、トロンレガシーも2回鑑賞しました。

以上、単なる偶然の一致を妄想狂の私が無理矢理こじつけているだけかもしれませんが、なんかでもとりあえず気分はバイカーだよね、ライダーズいい加減買いたいよね、ということです。

でも、映画とファッションって切っても切り離せないものなので、あながち私のこじつけも間違ってはいまい。

蛇足ですが、先日台北出張の帰りの便で「レヴェナント」を観ました。

その中で、レオ様(念願のアカデミー主演男優賞おめでとう!!)の敵役を演じているのがマックス役だった人でした。

でも、エンドロール見るまで私それに全く気付かず、期せずして私の中でマックスの存在感って本当に薄かったんだなと再確認した次第です。

ごめんねマックス。

↓↓↓以下ややネタバレ。映画を楽しみにしている方は要注意↓↓↓

ちなみに、レヴェナントは、西部開拓時代のロッキー山脈の猟師の暮らしを知る分には大変学びのある映画でしたが、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。

結局何が言いたいのかよく分かんなかったんだもん。

↑↑↑ネタバレ以上↑↑↑

私、同じ監督のバードマン(アカデミー賞作品賞受賞)も全然面白く感じなかった。「…ふーん、で?」みたいな。

やっぱり私は、ドカーン!ズバーン!!…そして訪れるカタルシス!!!

みたいな分かりやすい映画が好きです。

情緒を解さない人間ですみません。

というわけで、いやー、映画って、本当にいいものですね!!さよなら、さよなら、さよなら!

 

追記

4月26~28日(10~18時)、東京ビッグサイトで弊社主催の展示会「JFW-IFF」を開催いたします!!

今回は「マラミュート」「ケンジヒキノ」「アヤメ」「マスターアンドコー」などのブランドさんも出展されます。

皆さまお忙しい中と存じますが、お誘い合わせのうえ、是非ご来場くださいませ!!!

今回はセミナーも超・超・超豪華です。

VERYの今尾編集長、

JUNの佐々木社長、

ルイヴィトンジャパンのプラット社長、

ウルトラ・ジャパン主催の小橋賢児さん×トランジットの中村社長、

Cチャンネルの森川社長…などなど!!もっといっぱいあります!!!

詳しいセミナータイムスケジュールはこちら!



五十君花実 特技=ミーハーな記者・五十君がお届けする業界のよもやま話。パリコレから東コレ、ストリート、地方のおもしろショップまで、ニュースあるところに五十君あり!!…というスタンスが理想です

関連キーワードレポートプラス


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop