ヤギ、東京で初のグループ総合展 バイオワークスとの協業も紹介

2024/05/02 06:27 更新


多くの人でにぎわったヤギのグループ総合展

 ヤギは、初となるグループ総合展を東京で開いた。環境配慮商材を中心に、ヤギ本体に加え、ベトナムや香港、上海の現地法人、ダッカ駐在員事務所といった海外拠点、日本パフ、ヴィオレッタ、山弥織物、ツバメタオル、イチメン、アタッチメントなどのグループ会社が参加した。昨年出資したバイオワークスとの協業内容も紹介した。「グループが連携すれば相乗効果が生まれ、企業価値が高まる。組み合わせは無数で、それがグループの総合力になる」(八木隆夫社長)と強調する。

 ヤギの新商材では、「ユナ・イト・リサイクル」や「ベルモット・プラス」「テラスペック」など。ユナ・イト・リサイクルは反毛原料100%でGRS認証を取得した新商材。ベルモット・プラスはウール調の上質な風合いをポリエステルで実現した素材で、再生ポリエステル100%もある。テラスペックは、再生ポリエステルとレンチングの環境配慮型レーヨン「エコヴェロ」との組み合わせや再生ポリエステルのフリースなどアウトドアやスポーツ向けの生地を24年秋冬物から販売する。エレクトロスピニング法ナノファイバー「ナノクセラ」は、スポーツ・アウトドア向けの通気防水生地でPFAS(有機フッ素化合物)フリータイプを見せた。

 バイオワークスとの協業は、同社がタイのサトウキビを原料に生産するPLA(ポリ乳酸)繊維「プラックス」を、ヤギが東南アジアで糸、生地、縫製までする一貫体制を構築する。例えばヤギのプログレスタイランドで糸を紡績しヤギベトナムで織布、縫製まで行うなどを想定する。プラックスの短繊維に加え、今後長繊維をヤギが得意とするオーガニックコットンとの複合も計画する。イチメンとは綿とプラックスの複合素材の開発も進める。

東南アジアでバイオワークスとの協業を進める
グループの戦略商材を一堂に集めた


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