「こんな所に」ファッション個店 客が客を呼ぶ独自の店作りとは

2024/04/18 13:00 更新会員限定


普段はシーズン商品を販売し、受注会では展示会場になる「木宮商店」

 「こんな所に」と思う場所で、客を引き付けている個店がある。店を構えるのに、人通りや買い回りができるファッション関連が周辺にあるなど、立地は重要な要素の一つ。だが、オーナーの思考や品揃えなどを背景に、独自の店作りや魅力が客の共感を得て、顧客を増やしている店も多い。客が客を呼び、居心地の良い空間にわざわざ足を運んでいる。

クリエイターと一緒に

木宮商店(東京・蔵前)

 レディスセレクトショップの木宮商店(木宮隆佐代表)は、東京・蔵前の路面に17年にオープンした。クリエイターや若いデザイナーのブランドを揃え、「一緒に成長し、お客様とブランドをつなぐ場にしたい」思いで運営している。

 蔵前は、もともと生地や服飾資材などのメーカーが集まっている立地で、最近はアトリエ兼事務所などのショップ、カフェもオープンするなど若い層や街への人流が増えている。あえてこの場所に出店したのは、家賃が安いこともあったが、「セレクトが立ち並ぶや人通りが多い立地には興味がなかった」ためで、新しいチャレンジとして長く続けていける立地を選んだ。

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